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<韓国旅客船沈没>照明弾600発放って夜通し捜索…「船室3カ所は水」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

16日午前8時40分ごろ、セウォル号の乗客はドンという音を聞いた。船は右側へ傾き始めた。船が90度近く傾き、コンテナボックスが海に滑り落ちている。「船室で待機してほしい」という放送を信じていた乗客が外に出始めた時間がこの時だ。(写真=海洋警察)

全羅南道珍道付近の海上で16日に沈没したセウォル号の乗船者475人のうち、17日午前0時30分現在の行方不明者は計290人。最後の1人まで乗船者を救うため、海軍・海洋警察などがヘリコプター31機、船舶60隻を事故海域に急派した。

船体の内部を捜索するため海軍特殊戦旅団水中爆破隊(UDT)と海軍海難救助隊(SSU)の隊員だけでなく、海洋警察の潜水要員と陸軍特殊戦司令部のスキューバ要員など178人が投入されたと、中央災害安全対策本部が明らかにした。

◆船体内部の生存者は?=最大の関心事は、行方不明者290人の生存の可能性だ。海軍と海難救助専門家によると、一般的に艦艇の場合、海水が入らないよう密閉された隔室で構成されている。しかし旅客船は構造が異なり、水が入る場合、滝のように水が一気に流れ込み、すぐに沈没する。


中央日報が入手したセウォル号の設計図と座席配置を見ると、大半の生徒が乗船した4階(定員484人のうち353人)の場合、船首と船尾に開かれたスペースがある。キム・ジョンソプ・オランダ海難救助会社韓国支社長は「艦艇は隔室で構成され、空気が残っている可能性があるが、旅客船は開かれた構造であり、水がすぐに流入するため、船体内の生存者を迅速に救助する必要がある」と強調した。

この日救助されたある生存者は「事故から約20分後に船に水が入り、船が90度傾いた時には水に浸かった人が多かった」とし「後ろ側にいた人たちは抜け出すのが難しかった」と伝えた。

海軍の関係者も「UDT隊員が潜水したところ、船室3カ所は水で一杯になり、人は発見できなかった」と伝えた。

韓国海洋大のコン・ギルヨン教授(航海学)は「船の事故の場合、一般的に船室にいるのがより安全だが、今回のように船が大きく傾いた状態では、海に飛び降りるのが生存の可能性を高める場合もある」とし「船が傾いた状態で水がたまったため、乗客が船室に閉じ込められた可能性が高い」と話した。

同じ大学のナム・チョンド教授(機関工学部)は「高速で運航し、突然、衝撃を受ければ、発電機が消え、暗黒天地となる。船室に空気が残っていても人が多いため、酸素濃度が急激に落ちる。さらに水温が11度と低い状態であり、体温を奪われ続け、生存の可能性が低い」と分析した。



<韓国旅客船沈没>照明弾600発放って夜通し捜索…「船室3カ所は水」(2)

【特集】韓国旅客船「セウォル」沈没事故

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