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【時視各角】「北無人機コメディ」発言…韓国の新政治、なぜこうなのか(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
無人機で我々の社会は2度驚いた。まず3機も墜落するほどのみすぼらしい北朝鮮の技術レベルに驚き、その無人機に領空を侵犯された情けない我々の国防態勢にまた驚いた。さらに驚かせるのは「新しい政治」を誓った野党所属の鄭清来議員だ。「天安」爆沈当時も進歩側は多くの陰謀説を提起した。しかし一部の調査が十分でなかったという政治的な因縁をつけただけで、公式報告書の結論を覆せなかった。その詭弁は進歩陣営に対する不信感ばかり助長した。

安哲秀(アン・チョルス)共同代表の「新しい政治」がますます曖昧になっている。基礎選挙の無公認が果たして実感できるイシューだったのだろうか。ろうそく集会につながるほど揮発性が強かったとすれば、朴槿恵(パク・クネ)大統領が恐れて青瓦台の面会室に駆けつけたはずだ。一歩遅れて失敗を悟った安代表は「国民に尋ねる」とし、方向を変えた。無公認を本当に勝負どころと考えていたのなら判断ミスであり、答えを聞きたがっている国民に何度も尋ねればふざけた政治として映るだけだ。

今回の地方選挙は4年前とは違う状況だ。当時、李明博(イ・ミョンバク)政権の審判と無償給食イシューは破壊力が大きかった。今は朴槿恵(パク・クネ)の支持率が60%前後にのぼり、中間審判論が通用する兆しがない。さらに「無償バス」公約はむしろ逆風を受けた。有権者が“まがい物”福祉に必要以上のお金がかかる事実を看破したのだ。こうした局面で鄭議員の詭弁は非常にたちが悪い。過去の総選挙で「ナコムス」のキム・ヨンミン、大統領選挙を滅ぼした李正姫(イ・ジョンヒ)統合進歩党代表のようになるかもしれない。


新政治が地ならしをするのなら、内部から整理するべきではないだろうか。「経済には進歩、安保には保守」という原則をしっかりと立てることだ。金大中(キム・デジュン)元大統領は1997年、自分の秘書だった李錫玄(イ・ソクヒョン)議員の「南朝鮮」名刺波紋が広がると、直ちに党除名措置を取った。こういうものが「泣いて馬しょくを斬る」であり、新しい政治だ。何かある度に「国民に問う」と言えば、新政治疲労症がたまるだけだ。党の綱領を手入れするのに先立ち、「安保には保守」であることを行動で見せることが重要だ。そうでなければ有権者のこうした反問にぶつかるのは明らかだ。「いつも紛らわしく、新政治はなぜこうなのか」。

イ・チョルホ首席論説委員



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