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「定時退勤」なく、夜勤の日常化…韓国労働生産性の低さは当然(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

豪州人マイケル・コッケン氏が駐韓豪州大使館貿易代表部で仕事をしていた当時の姿。2011年から2年間ここで仕事をした後、国内のある企業に1年間勤めた。(写真=マイケル・コッケン氏提供)

時計が午後6時半を示すと、すぐに席から立つ社員。「チーム長、私は先に帰ります」。すると聞こえてくるチーム長の声。「もう“定時退勤”するの?」。彼はお構いなしに荷物をまとめて出る。決まった業務量を全て終えたためだ。

昨年まで国内のある企業で社員として勤めていた豪州人マイケル・コッケン(Michael Kocken、29)が思い出す自身の退勤風景だ。彼は「仕事を定刻に終わらせて家に帰るのは、怠けた会社員ではないから」と考える。だが大多数の韓国人同僚の退勤は、自身とは全く違っていた。「仕事をいくらはやく処理しても結局夜勤をしなければならないと思うから、夜勤時間を含めた一日で業務計画を立てていた」。

彼が先月、自身のブログに掲載した「韓国が低い労働生産性を記録している理由」という文を見れば、さらに首を縦に振ることになる。なぜ韓国人は長い時間仕事をするのに労働生産性が低くならざるをえないのか分析したものだ。


彼が指摘した韓国式企業文化の特徴は▼上意下達式のコミュニケーション▼定期的な会食と親睦会にも関わらず、率直な疎通の不在▼社内メッセンジャーやカカオトークなどスマートフォンによる時間浪費▼飲酒と喫煙に寛大な組織文化▼パワーポイントのファイル作成時、内容よりも見せ方に集中▼大卒者の能力不足などだ。この文が掲載されるやいなや、韓国で勤めている外国人はもちろん韓国人会社員の間でも大きな共感を呼んだ。豪州にいる彼に電子メールでこの文を書くことになった理由などを尋ねた。

--なぜこういう文を書いたのか。

「韓国で仕事をしてみると『韓国の労働生産性が低い』という調査結果は特に驚くべきことではなかった。ところで、もし韓国の組織文化をよく知らない外国人だったら無条件に悪いと考えてしまいそうで、韓国企業と会社員の時間管理の問題について一度話をしたかった」。

彼が書いた文によれば、韓国が低い労働生産性を記録するしかない理由はこうだ。韓国企業は上司への不必要な報告が多い。それで部下職員は独自の業務を処理するよりも概して上司が知りたい資料調査などに時間をかける場合が多い。また会社員の間でも「誰かに、忙しいという印象を植え付けてもらう」に血眼になっている。例えば誰かが戦闘的にキーボードを打っているように見えても、実は社内メッセンジャーやカカオトーク、ネイトオンで同僚らとチャットをしているケースが多いということだ。

コッケン氏は今就職したばかりの新入社員に対しても厳しい忠告をした。若い大卒者が特別な職場経験もなしに就職をしており、情報検索能力も浅い大学生水準にとどまっているという点だ。



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