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内憂外患に苦しむ現代車、低い生産性に労組はスト予定

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
現代自動車は最近、内外から“挟み撃ち”を受けている。外からは輸入車の攻勢が日々強まる中、内部では高まった人件費と低い生産性に労使問題まで重なり、頭を悩ませている。

13日、現代車労組はストライキ賛否投票でストライキを決めた。19日の中央労働委員会の争議調整後、早ければ20日から実際のストが可能となる。現代車労組は今回の労使交渉で基本給13万498ウォン(約1万1000円)引き上げ、2012年の純益の30%成果給支給、61歳への定年延長などを要求中だ。

これに先立ち現代車は3-5月、労組の特別勤務拒否で8万3030台(蔚山・牙山・全州工場)の生産支障を経験した。被害額は1兆7000億ウォンに達するというのが会社側の主張だ。このため「サンタフェ」など人気車種の出庫も2カ月遅れた。


現代車がグローバル自動車業界との激しい競争で生き残るためには、競争力を高めることが緊急課題というのが専門家の見解だ。ヒョン・ヨンソク韓南大経営学科教授が先月、韓国自動車産業協会の主催で開かれた「自動車産業競争力強化セミナー」で発表した内容によると、08年のグローバル金融危機以降、先進国自動車企業などは労組との合意の下で賃金を据え置きまた削減した一方、現代車は2010年4.9%、2011-12年はそれぞれ5.4%ずつ基本給を引き上げてきた。その結果、現代車の職員の賃金は国民所得が韓国より高い先進国と同じレベルになっている。昨年基準で現代車の1時間当たりの平均賃金は34.8ドルと、米国(38ドル、2011年基準)、日本(37ドル)に近づいた。

一方、労働生産性は落ちる。車1台を組み立てるのにかかる時間のHPV(2010年基準)の場合、現代車が30.7時間で、トヨタ(27.6時間)やGM(21.9時間)、日産(18.7時間)より長い。昨年は30.5時間まで減ったが、現代車の海外工場と比較しても中国(18.8時間)、米国(15.4時間)より依然として高いレベルだ。組み立てラインで適正標準人員と比較した実際の投入人員の比率である編成効率も海外工場の59.9%にすぎない。現代車北京工場の勤労者平均年齢が24歳であるのに対し、蔚山工場勤労者の平均年齢が46歳と高齢化しているのも問題だ。

こうした中、現代車の今年4-6月期の売上高は前年同期比で増えたが、営業利益(2兆4065億ウォン)は5.2%(1316億ウォン)減少した。多く売ったが利益は減っているということだ。現代車の関係者は「グローバル競争の中で持続的に成長するためには、国内工場の人件費負担を減らして生産性を高めることが急がれる」と述べた。

これに対し現代車労組のクォン・オイル対外協力部長は「特別勤務と賞与金をすべて含んだ内容で単純に賃金が多いと主張するのは問題」とし「24年目の職員の場合、月基本給が205万2240ウォン水準で、同じ蔚山所在のSKグループの60%程度にすぎない」と反論した。また「今年の労使交渉要求内容もストをするためのものではなく、勤務条件を改善して品質の良い車を作ろうという考えから出てきた」と主張した。(中央SUNDAY第336号)



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