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【コラム】南北関係に春はいつ訪れるのか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
春の花が一斉に咲いた。西帰浦(ソギポ)で始まった花の爆竹が大韓海峡を越えると、一気にソウルまで北上するとは誰が予想しただろうか。寒かった先月中旬、花の便りはまだ遠かった。ところが数日間続いた春の日差しに準備でもしていたかのように、一斉につぼみが開いた。もともと春の訪れには順序がある。黄色いサンシュユが残雪の寒さに震えながら春を知らせると、これにゆっくりと応えるようにレンギョウが咲く。黄色に染まらないようツツジが警戒しながら濃い桃色を見せれば、次は白い花の番だ。小さな燭台のようなモクレンが咲く。やはりピークは桜の花だ。ぶんぶんと蜂の群れが登場するのもこの頃、満開した桜の花がそよ風に散る道は幻想的というしかない。

ところが今年はすべての春の花が一斉に咲いた。気象異変というが、時々こういうことがある。サンシュユと桜、モクレン、アンズの花が同時に開花した風景を、故郷の言葉では「コッサテ(花崩れ)」、最近の世界流行語では「テバク(=大当たり、大ヒット)」、花テバクだ。花テバク! 花の美しい象徴にテバクという世俗的な言葉をつける違和感をなくした主人公が朴槿恵(パク・クネ)大統領だ。ドイツのメルケル首相もテバクを「Glcksfall」と表現し、ドイツ統一に対する自分の歓喜を込めていると語った。すべての春の花があふれ出た最近の山河を、幸運が流星雨のようにあふれるGlcksfallとしても不足はない。

花崩れを迎えると、凍りついた心がそれとなく解けて寛大になるものだ。ところが平壌(ピョンヤン)はそうではなかった。北朝鮮式の生存方式を必ず守るといわんばかりに、黄海道の絶壁陣地から100発の海岸砲を発射し、無人機が青瓦台(チョンワデ、大統領府)を偵察した。朴大統領のドレスデン構想に対する労働新聞の反応はまさに露骨な表現の連続だった。「演説だの何だのと言いながら中身もなく騒ぐ」「がらくたをあれこれかき集めて統一提案気取り」などと表現した。「奇妙なオールドミスの悪談」という表現で、労働新聞の悪口はピークに達した。


難しい。北朝鮮を統一テーブルに引き出すのはこのように難しい。米下院が北朝鮮破産法に着手し、北朝鮮の最後の砦である核兵器に圧力を加える国際協調を参酌すれば理解できないことではないが、万国公法の通義はあるもので、さらに花崩れの前ではしばらく寛容になったりするものだが。世界の戦史を見ると、開戦はできるだけ春を避けた。ナポレオンはロシア進撃を6月に命じたし、ワーテルローの戦いも6月に起きた。第1次世界大戦の勃発は6月、第2次大戦開戦日は9月だったし、ノルマンディー上陸作戦は6月に敢行された。受胎の季節、生命の季節の春には、兵士の殺気が萎縮する。毒気に満ちた平壌も花の便りが届けば少しは和らぐだろう。そう信じなければいけない。最近の冷たい風に春の花が次々と落ちても、北上する花崩れを防ぐことはできないだろう。



【コラム】南北関係に春はいつ訪れるのか(2)

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