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中国のサッカーは成長したが…取材陣の質問がムード壊す

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
アジアプロサッカーで中国の成長は著しい。中国スーパーリーグ最強の広州恒大は昨年アジアサッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグで頂点に立った。

しかし中国メディアはサッカーの発展ペースに追いついていない。国家対抗戦やアジアチャンピオンズリーグ(ACL)など、各種国際競技で中国の取材陣は悪名高い。競技と関係がない質問や相手の気分を損なわせる低レベルな質問で雰囲気を壊すことが多い。組別リーグが行われている今季のACLでも同じだ。

広州恒大とのアウェー試合を控えた先月17日の公式記者会見で、チェ・ガンヒ全北現代監督(55)はあきれるような質問を受けた。中国の記者は「あなたは韓国代表監督時代、国内組を中心にチームを組んで成績が振るわなかった。しかし洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は海外組を中心に組んでギリシャ代表に勝った。Kリーグに問題があるのでは」と刺激的な質問を投じた。Kリーグを低く評価しようという意図を感づいたチェ監督は「それは洪明甫監督に尋ねる内容だ。今は代表チームについて話す状況ではない」と穏やかに質問を避けた。


昨年11月に広州恒大とのACL決勝を控えた崔龍洙(チェ・ヨンス)FCソウル監督(41)は中国の記者から「広州に勝って優勝すれば、世界的な名将リッピ監督の前で『江南スタイル』を踊る考えはあるか」という質問を受けた。チェ監督は「江南スタイルのダンスはもう流行が過ぎた。タイミングに合わない質問をしたようだ」と機転のきいた回答で対応した。

欧州の名将もあきれるような質問を避けられない。2009年8月に北京で行われたラツィオとのイタリアスーパーカップの試合を控え、インテルミラノを率いていたジョゼ・モウリーニョ監督(51)は記者会見中、中国の記者と舌戦を繰り広げた。「あなたは私生活が乱れているというが、中国の女性を見れば興奮するのでは」という質問に怒ったモウリーニョ監督は「オリンピックで多くの金メダルを獲得した中国が唯一サッカーだけがだめな理由は、記者の能力が落ちるため」と話した。

中国の記者がよく物議をかもすのは「目立ってこそ生き残る」という扇情性競争のためだ。中国ではサッカーの記者が1万人にのぼる。203人(2014年4月、大韓サッカー協会登録者基準)が活動中の韓国の50倍だ。注目を引く記事を書かなければいけないというプレッシャーがおかしな行動につながる。李章洙(イ・ジャンス)元広州恒大監督(58)は「一部の中国の記者は意図的に取材源の感情を刺激し、突発的な行動を引き出すのをためらわない」と話した。

中国メディアのこうした態度は、中国クラブを引き受けた一部の指導者の逸脱につながったりもする。広州恒大を率いるイタリアの名将リッピ監督は昨年3月に続き、1日にもACL全北戦を控えて公式インタビューを無断で欠席した。中国メディアの報道によると、昨年3月の記者会見欠席でAFCから罰金1000ドルを科されたリッピ監督は「1万ドルを渡すから残りは適当に処理しなさい」と発言したという。

イ・ヨンスKBS(韓国放送公社)解説委員(57)は「中国サッカーは資金力を前面に出し、クラブの競技力を高めたが、まだ取材陣のレベルは高まっていない」とし「サッカーの発展にはメディアの発展も含まれている。各国メディアの交流拡大を通じて中国メディアが自然に成長する機会を提供するべきだ」と話した。



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