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【コラム】バブルだらけの韓国政治家の言葉(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
広告がみんなを「教えようとする」という印象を受けたことがあるだろうか。私はよくある。製品と特に関係がない陳腐な言葉のために腹が立つことがある。「とにかくやってしまえ(Just Do It)?」。いったい何をしろということなのか。「決して探険をやめるな(Never Stop Exploring)」は立派な忠告なのかもしれないが、なぜその高いジャケットが必要なのかについては説明がない。

広告が意図することは、良い感じを呼び起こした後、その感じを製品やブランドに結びつけることだ。あいまいだが感情を刺激する言葉が、「このジャケットを買ってみてほしい。十分に価値があります」というよりもはるかに効果的であるのも事実だ。悲しいことだが、間違いない。

広告のためにジャケットを買っても買わなくても、影響はそれほど大きくない。問題は、広告戦略を政治に応用するケースだ。地方選挙が近づいている。掲示板は「希望」「疎通」など、あらゆることを約束するポスターがあふれている。“ワンダフル”だが、意味があいまいな言葉だ。市・区・洞…。さらに国を誰が運営するかという問題は、ジャケットの購買よりはるかに重要だ。それでも政治を売る人たちは非常に似た戦術を駆使している。


このコラムを書こうと決めた理由は、特にあきれるような事例を目撃したからだ。私の家の近くの選挙区に候補として登場した政治家は「ソウルの夢と希望! 国民と一緒に!」と主張している。これほど陳腐で中身のないスローガンがあるだろうか。選挙ポスターは「夢」や「希望」が具体的に何であるかについては沈黙している。「国民と一緒に」とはどういう意味だろうか。政策の決定に有権者を本当に参加させるという言葉だろうか。皆さんの意見を聞くということだろうか。こういう言葉は有権者の肯定的な気持ちを誘発するのかもしれないが、実際には何も約束していない。

ポスターのために刺激を受けた私は小さな調査をしてみることにした。48人の与野党国会議員ウェブサイトを訪問した。ウェブサイトに出てくるスローガン、タイトル、サブタイトルを調べた。実際、全体の単語数は多くなかった。私から見て正直でない言葉、政治家の政策と考えを有権者が理解するのをむしろ妨げそうな言葉を数えてみた。

3分の1に該当する16人の議員が「希望」を使った。11人は「疎通」、9人は「幸福」を標ぼうした。別の9人は「国民」または「皆さんと一緒に」を約束した。具体的な政策や目標をウェブに載せた議員はごく少数であった。私が見たウェブサイトは始終一貫、その政治家に対して漠然とプラスの印象を呼び起こそうとしていた。

同じ言葉や語句が繰り返し出てくるという事実自体が興味深い。広告界とは違い、政治スローガンの世界では創意性や多様性さえもなかった。特に効果がなければ、政治広告は別の道を模索しただろう。「希望」や「夢」、「皆さんと一緒に」だけでも十分に効果的に票を得られるという結論を出すしかない。



【コラム】バブルだらけの韓国政治家の言葉(2)

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