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【社説】アンネの家訪問した安倍首相の本心は何か

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
核安保首脳会議参加のためにオランダを訪問した安倍晋三首相が23日、アムステルダムにある「アンネの家」を訪れた。ユダヤ人少女アンネがナチの迫害を避け、2年間隠れて過ごして日記を書いた家を博物館に改造したところだ。この場で安倍首相は「20世紀は戦争の世紀で人権が抑圧された」とし、「歴史の事実に謙虚に向き合い、事実を次世代に語り継いで世界平和を実現したい」と話した。

アンネの家はナチの反ユダヤ的人種差別主義にともなうユダヤ人の犠牲を象徴する場所だ。ナチのホロコーストで第2次世界大戦の期間中、約600万人のユダヤ人が命を落とした。ナチが火をつけた軍国主義的侵略戦争の狂気がヨーロッパを襲う頃、アジアでは日本が侵略戦争を起こした。安倍首相がアンネの家を探して世界平和を誓ったことは一見評価することだ。問題は胸の内だ。

アンネの家を訪問した安倍首相を見て、私たちは靖国神社を参拝した彼の姿を思い出さずにはいられない。安倍首相は国際社会の反対と制止を押し切ってA級戦犯14人が合祀された靖国神社を訪問し頭を下げた。その安倍首相がアンネの家を探して歴史を語り、平和を誓ったのは誰か見ても矛盾だ。先月、東京都内の公立図書館数十ケ所で発生した『アンネの日記』破損事件の国際的波紋を憂慮した日本政府が、全世界ユダヤ人の反発を揉み消すためにパフォーマンス的行事を企画したのではないかとの解釈が出てくる背景だ。


これまで安倍首相は侵略の歴史を否認し、軍国主義的過去を美化するような言動を見せた。従軍慰安婦問題に対しても不明瞭な態度を見せている。安倍首相は日本軍の強制動員責任を認めた河野談話を修正しないと明らかにしたが、側近の口からは検証結果により修正する可能性もあるという話が出ている。歴史を謙虚に受け入れるという安倍首相の言葉が本音ならば安倍首相は日本軍に連れられて行き苦難に会ったオランダ出身の慰安婦から訪ねて行って謝罪する姿を見せるべきだった。アンネの家を訪ねた安倍首相の本心を問う理由だ。



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