女性に対する韓国男性たちの反感が高まっている。かつては男性優越主義指向を持っていた一部集団だけの現象だったのが、最近では政治的指向や年齢・集団を問わず拡大している傾向だ。2014年の大韓民国の男女を診断する。
「女性差別がないわけではありません。男性に公平な機会を与えよというのです」。
大学生のキム・ジンウさん(26、仮名)は1カ月間、大型コミュニティサイトに女性嫌悪性の掲示物を26回も上げた。主に「キムチ女(韓国女性を卑下する表現)」「ボスラチ(性別を特権のように言う女性を卑下する表現)」など過激な表現を使いながら女性を卑下する内容だった。
似たような女性嫌悪性の掲示物を掲載した人たちは、ほとんどがインタビュー要請を断った。「男性優越主義者に追い込もうとするのではないか」と問い返してくることもあった。12日、説得の末に会ったキム氏も「私は女性嫌悪主義者ではない」と抗弁した。
--女性嫌悪性の文を載せる理由は何か。
「表現が過激だということは分かっている。周辺に共感する人が多いと程度を超えたようだ」
--男性が体験する不平等はどんなものか。
「軍隊の話をすると『そんな大変な軍隊に姉や妹、妻を送りたいか。ひどく愚かなことではないのか』という反応が出てくる。人生で最も重要な時期に2年を国家に奉仕して損害をこうむるならば、補償するのが合理的だ。男ならば2年ほど損をしても良いという論理も、決まった性の役割を強要している差別だ」
--軍服務問題は社会が解決すべき問題なのに、女性を攻撃する必要があるのか。
「女性たちがこれを当然だと思っていることに対する不満だ。女性差別を批判しながら、決定的な瞬間には女性の性を競争の武器にする。公正に競争しようと言っていたのに、結婚する時には費用分担を敬遠する。デート代を押し付けたり、大学の組別課題や職場共同業務にタダ乗りしようとしたり、数多く体験する問題だ」
キム・ジンウ氏は先月、休学届を出したといった。彼は名門私立大で経営学を専攻しているが、就職の展望が明るいとは思っていない。すでに学資金融資だけで1000万ウォン(約95万円)を超えた。医大に通う弟まで親の学費負担があまり大きいからだ。キム氏は「家庭を作って子供を産んで育てる平凡な人生を生きられるか、自信がない」と話した。
まだ女性嫌悪の文化に対する学問的アプローチは多くない。だが家父長的な伝統を守ろうとする保守主義や、女性に対する恐怖から原因を探す伝統的女性嫌悪症(Misogyny)とは違った様相だというのが専門家たちの分析だ。
◆一部の極端事例、一般化して攻撃
なぜ韓国男性たちは「世の中の半分」である女性を敵に回したのか。大型掲示板で女性に対する攻撃的表現をキーワードとして入力すれば、数多くの文が発見される。「私が合コンで会ったキムチ女」「私たちの会社のポスラチ」式のタイトルをつけた文などは、虚栄心が強いとか男性依存的で俗物的な女性に対して露骨な非難をあびせる。実際の経験なのか疑わしいケースも多い。
女性たちの反感も増している。1月に高麗(コリョ)大学に登場した「お宅のキムチは安寧ですか」大字報が代表的だ。匿名の大字報作成者は「女性嫌悪は日々悪化していて『キムチ女』『味噌女』という露骨表現が日常的になってきた」と指摘した。「整形をしたと言って、ぶさいくだったと言って、セックスをしないと言って女性が嫌悪の対象になることは正当化できない」とも言った。
(中央SUNDAY第366号)
「女性配慮で自分たちが被害」…女性への反感増す韓国人男性(2)
「女性差別がないわけではありません。男性に公平な機会を与えよというのです」。
大学生のキム・ジンウさん(26、仮名)は1カ月間、大型コミュニティサイトに女性嫌悪性の掲示物を26回も上げた。主に「キムチ女(韓国女性を卑下する表現)」「ボスラチ(性別を特権のように言う女性を卑下する表現)」など過激な表現を使いながら女性を卑下する内容だった。
似たような女性嫌悪性の掲示物を掲載した人たちは、ほとんどがインタビュー要請を断った。「男性優越主義者に追い込もうとするのではないか」と問い返してくることもあった。12日、説得の末に会ったキム氏も「私は女性嫌悪主義者ではない」と抗弁した。
--女性嫌悪性の文を載せる理由は何か。
「表現が過激だということは分かっている。周辺に共感する人が多いと程度を超えたようだ」
--男性が体験する不平等はどんなものか。
「軍隊の話をすると『そんな大変な軍隊に姉や妹、妻を送りたいか。ひどく愚かなことではないのか』という反応が出てくる。人生で最も重要な時期に2年を国家に奉仕して損害をこうむるならば、補償するのが合理的だ。男ならば2年ほど損をしても良いという論理も、決まった性の役割を強要している差別だ」
--軍服務問題は社会が解決すべき問題なのに、女性を攻撃する必要があるのか。
「女性たちがこれを当然だと思っていることに対する不満だ。女性差別を批判しながら、決定的な瞬間には女性の性を競争の武器にする。公正に競争しようと言っていたのに、結婚する時には費用分担を敬遠する。デート代を押し付けたり、大学の組別課題や職場共同業務にタダ乗りしようとしたり、数多く体験する問題だ」
キム・ジンウ氏は先月、休学届を出したといった。彼は名門私立大で経営学を専攻しているが、就職の展望が明るいとは思っていない。すでに学資金融資だけで1000万ウォン(約95万円)を超えた。医大に通う弟まで親の学費負担があまり大きいからだ。キム氏は「家庭を作って子供を産んで育てる平凡な人生を生きられるか、自信がない」と話した。
まだ女性嫌悪の文化に対する学問的アプローチは多くない。だが家父長的な伝統を守ろうとする保守主義や、女性に対する恐怖から原因を探す伝統的女性嫌悪症(Misogyny)とは違った様相だというのが専門家たちの分析だ。
◆一部の極端事例、一般化して攻撃
なぜ韓国男性たちは「世の中の半分」である女性を敵に回したのか。大型掲示板で女性に対する攻撃的表現をキーワードとして入力すれば、数多くの文が発見される。「私が合コンで会ったキムチ女」「私たちの会社のポスラチ」式のタイトルをつけた文などは、虚栄心が強いとか男性依存的で俗物的な女性に対して露骨な非難をあびせる。実際の経験なのか疑わしいケースも多い。
女性たちの反感も増している。1月に高麗(コリョ)大学に登場した「お宅のキムチは安寧ですか」大字報が代表的だ。匿名の大字報作成者は「女性嫌悪は日々悪化していて『キムチ女』『味噌女』という露骨表現が日常的になってきた」と指摘した。「整形をしたと言って、ぶさいくだったと言って、セックスをしないと言って女性が嫌悪の対象になることは正当化できない」とも言った。
(中央SUNDAY第366号)
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