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国民の89%「韓国人の条件は国籍」…変化する韓国の民族主義(2)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
それでも国民の意識の中に民族主義が依然として強い傾向を見せている面も多い。2010年のEAIによれば「外国人の韓国国籍取得を簡単にすべきか」という質問には69.1%「そう思わない」と答えた。外国人労働者の流入で雇用に威嚇を感じるという回答(40.3%)と、犯罪率が高まるだろうという回答(49.5%)も高くあらわれた。また「子供が外国人と結婚するのを反対しない」という回答は32.5%に過ぎなかった。

◆排他・攻撃性防ぐのは市民精神

全北(チョンブク)大学のソル・ドンフン教授(社会学)は「韓国民族主義は、血統的親和性と長い間の歴史的経験の共有によって世界で最も凝集力が強い方」としながら「国民が北朝鮮を別国家として認識するという世論調査も、南北関係が凍結した現実のために一時的にあらわれた現象にすぎない」と解釈した。シン・ギウク米国スタンフォード大学アジア太平洋研究所長も「世界化の傾向にもかかわらず韓国人が維持してきた種族的民族アイデンティティは、予見できる未来に消えたり弱まったりすることはなさそうだ」として「大韓民国は、当分は韓民族が多数になりながら他民族らと国を成し遂げて行くのが現実的な案」と話した。


これに伴い、政府が排他的民族主義を適切に制御しながら、純粋機能を誘導して普遍的・民主的な民族主義を追求しなければならないというのが学界の一致した提言だ。チョン・ハンウルEAI世論分析センター副所長は「民族主義の排他性・攻撃性を防ぐことは、結局は国民の民主的市民性にかかっている」として「2010年の韓国人の民主的市民性を測定した調査の結果、国籍に対する排他的認識が強い点など一部の問題点が見えたりしたが、全般的には20点満点で14.2点と高い水準だった」と話した。彼は「したがって政府は人権保護、法治強化など民主的市民性を増進する政策によって私たちの民族主義の排他性を減らし、海外の優秀な人材を積極的に受け入れなければならない」と提言した。民族主義の開放性・柔軟性を拡大して国際舞台の無限競争に対処する国家的エネルギーとして活用しなければならないという主張だ。

カン・ウォンテク教授も「共産党独裁である中国や、過去の歴史の鎖にしばられた日本と違い、韓国は民主化・産業化の模範国家であるだけに民主的・普遍的民族主義に関する限り比較優位性が高い」と説明した。カン教授は特に「これを活用して国際舞台で積極的に人権イシューを主導し、国内政治でも人権と法治を伸張させていけば日中の攻撃的民族主義を牽制して東北アジアで存在感を確保できるだろう」と分析した。

(中央SUNDAY第366号)



国民の89%「韓国人の条件は国籍」…変化する韓国の民族主義(1)

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