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ミサイル発射、観光開発計画…金正恩が故郷・元山にこだわる訳は?(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮は16日、党中央軍事委員会拡大会議を江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)で開いた。これまでは最高軍事政策議決機構である中央軍事委を平壌(ピョンヤン)で開催してきた。このため、戦時ではない状況で場所を元山に移した背景について韓国当局は注目している。統一部当局者は18日「北朝鮮メディアを通じて公開された金正恩(キム・ジョンウン)の今年の公開活動は全36回」として「このうち元山一帯で実施した公式・非公式活動が全10回に達する」と明らかにした。公開活動の3分の1を元山一帯で行ったということだ。

当局はこうした一連の歩みが、金正恩第1書記の構想と戦略の中から出てきたものと見ている。まず元山を平壌に続く第2の都市として育成するという意志が敷かれたという分析だ。元山は父・金正日(キム・ジョンイル)時代から開発に集中してきた所であるだけに、遺言に従うという意味で元山を浮上させるためという解釈だ。国民大学のチョン・チャンヒョン兼任教授(統一学)は「北朝鮮は最近、元山付近に馬息嶺(マシンニョン)スキー場を建設したのに続き、元山を観光団地として開発しようとする計画を持っている」として「元山を第2の都市として開発するためのもの」と話した。元山の重要性を浮上させることによって国際社会にこの地域を観光特区化するよう投資を迂回的に促すメッセージという分析もある。

生母の高英姫(コ・ヨンヒ)が暮らしていた日本から初めて北朝鮮の地を踏んだ場所が元山だという点も、金正恩の元山愛と無関係ではないという観測もある。金正恩は先月22日、元山近隣の「1月8日水産事業所」の建設現場を訪れた。翌日には松涛園(ソンドウォン)国際少年団キャンプ場の現地指導も行った。以後、平壌で行われた党思想労働者大会(25日)の出席後、再び元山を訪問してスカッドミサイル発射(27日)を見守った。このように平壌~元山を行き来して公式日程をこなすことによって、北朝鮮の住民たちにも既得権の象徴である平壌に劣らず元山が重要なことを浮び上がらせようとする意図もあるように見える。張成沢(チャン・ソンテク)処刑局面が終わって名実共に「金正恩時代」が開かれたことを内外に誇示しようとする性格があるという分析だ。

ミサイル発射、観光開発計画…金正恩が故郷・元山にこだわる訳は?(2)

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