１２日、中国発の悪材料でＫＯＳＰＩ（韓国総合株価指数）は１．６％急落した。今年に入って上昇していたＫＯＳＤＡＱも１．５％下落した。その中で８％以上も上昇した銘柄があった。俳優キム・スヒョンが所属するキーイーストだ。キム・スヒョンの出演ドラマ『星から来たあなた』が中国でヒットし、キーイーストの株価は今年に入って１３０％ほど上昇した。キーイーストだけでない。１月以降、ＹＧエンターテインメントの株価は３０％ほど、ＳＭエンターテインメントは１８％ほど上昇し、時価総額が１兆ウォン（約１０００億円）を超えた。

エンターテインメント株を引き上げているのは中国だ。ドラマ『星から来たあなた』が中国ではなく日本でヒットをしたとすれば、エンターテインメント株がこれほど上がることはなかったという。最近、韓流は日本列島に限られていた。ドラマ『大長今』以降、中国でこれというヒット作が出ていなかったからだ。さらにアベノミクスの影響で円安が進み、売り上げも落ちた。『星から来たあなた』が注目されるのは、停滞する韓流を中国で拡張させたからだ。

大型株が振るわず、反射利益を得ている側面もある。ケイクラビスのク・ジェサン代表は「今年に入って大型株に勢いがなく、市場全体が振るわない中、相対的に成長性が大きいエンターテインメント株・ゲーム株が脚光を浴びている」とし「エンターテインメント株の場合、内需市場で安定した収益を出し、海外で追加で収益を出せるというのが強み」と説明した。


値ごろ感もあった。円安で実績が悪化し、株価が十分に落ちたということだ。昨年から国民年金・資産運用会社などの機関がエンターテインメント株を買っているのもこのためだ。

専門家は「エンターテインメント株はある程度検証された大型株を中心に投資ポートフォリオを組まなければいけない」と口をそろえる。ＫＯＳＤＡＱに上場された小型株の浮き沈みが激しく、全体市場で大型株影響力が大きくなっているからだ。



中国内の韓流おかげ…エンターテインメント株が急騰（２）