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【コラム】不安な世界経済と韓国の対応(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
世界経済が再び不安な兆しを見せ始めている。

特に先進国経済が問題だが、欧州はドイツなど数カ国を除いては沈滞を繰り返しており、日本もいわゆる「アベノミクス」で再生するかに思われたが再び停滞している。米国経済も回復傾向が弱まっている。米商務省がこのほど出した資料によると、米国の経済成長率は2012年の2.8%(1人当たり基準で1.9%)から2013年には1.9%(1人当たり1%)に落ちた。

このような形で進めば、先進国経済は1990年代の日本のように“失われた10年”を迎えることになる確率が高い。


2008年の金融危機以降先進国の景気回復は類例のない遅さだった。経済協力開発機構(OECD)加盟34カ国のうち22カ国が2012年まで2007年の1人当たり国民所得を回復できなかった。2013年の統計はまだ出そろっていないが、2013年第3四半期までで34カ国中19カ国が2007年の1人当たり所得を回復することができなかったと推定される。

比較的早く回復したという米国の場合でも、2013年末に1人当たり国民所得が2007年の水準をどうにか超えた。回復に突然スピードがついて今後4年間に毎年3.5%(1人当たり2.6%)ずつ成長するという楽観的な仮定をしても、2007年から2017年までの10年間に米国の1人当たり所得は10%程度の増加になるという話だ。1990年代の“失われた10年”の間に日本の1人当たり所得は10%程度増加したが、それにも満たない確率が高いという話だ。

それなら、いわゆるBRICSと呼ばれる中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカなどの新興市場国はどうなのか? 世界経済の軸が徐々にこれらの国にシフトしており、先進国の回復が遅くてもこれらの国の高成長がそれを挽回できないだろうか?

そうではない。

まず、BRICS諸国が世界経済で占める割合はまだそれほど大きくない。2011年基準で中国は世界総生産の9.4%を生産するのにとどまった。ブラジル(3.3%)、インド(2.7%)、ロシア(2.4%)、南アフリカ(0.5%)をすべて加えても18.4%にしかならない。いくらこれらの国が高成長をしても世界経済の機関車になるには力不足だ。

2番目に、中国とインドを除いたBRICS諸国の成長率はそれほど高くなかった。2000年から2010年間に中国の成長率は10.8%、インドの成長率は8%だったが、ロシアは5.4%、南アフリカは3.9%、ブラジルは3.7%にすぎなかった。先進国に比べ高い成長率だったが、高成長とはいえない水準だ。

3番目に、何よりも重要なのは、これらの国の成長がこの10~20年間の流れを持続するのが難しいということだ。



【コラム】不安な世界経済と韓国の対応(2)

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