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【コラム】「統一大チャンス論」よりも緊急な北朝鮮急変対策(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
このような目標から具体的な必要条件が出てくる。もちろん現在の政治的・世界戦略的環境から必要条件を取り出すのは容易ではないが。米国は今後、国防費を第2次世界大戦以前の水準に大幅削減する。もちろん韓半島では効果的な抑止力のために十分な兵力を維持するだろう。だが急変事態に関しては米軍の役割と任務を再検討するかも知れない。米軍の最高の関心事は核物質を統制することだ。だが韓国軍もやはり大量殺傷武器と核施設の確保・除去活動に参加しなければならないだろう。

中国の役割が決定的だが、北京は現在の同盟国である北朝鮮の崩壊シナリオを議論することに極めて慎重だ。韓米両国は危機に備えて最低限、中国とより良い疎通チャンネルを整えて両国の目標の枠組みを中国側に伝えなければならない。中国はおそらく北朝鮮が現体制を維持できるよう影響力を行使しようとするだろう。これは韓国と米国の目標と相反する。中国も物理的被害の防止、大量殺傷武器の確保、世界戦略的利害の調整レベルでは韓国・米国と同じ目標を共有する。その共有の幅を中国の国家利益に制限しているのだが。中国はまた人道主義的な救護活動で中心的な役割を果たさなければならないだろう。難民が休戦ラインよりは鴨緑江(アムノッカン)を渡る可能性がさらに高いためだ。

日本の役割も外すことはできない。米国は日本に大きく依存するだろう。米国は日本国内の米空軍基地を活用せずに韓国を防御できない。日本政府と緊密に協議するのは選択ではなく必須だ。特に日本は、民間人の退避という利害関係がある。こういうものなどは韓国・日本・米国が事前に慎重に議論すべき性質の問題だ。3国の協力はあまりにも重要なので、政治的な論議のために協力が中断されてはいけない。日本の政治指導者もやはり、過去の歴史を言及する時は極度に慎重でなければならない。


韓国統一は全世界にとって大チャンスになるだろう。しかしその前に、差し迫って予測できない事態から通過しなければならない。今その対策を整えるのは簡単ではない。だが危機の渦中に計画を立てるのは、より一層大変だろう。

マイケル・グリーン戦略国際問題研究所(CSIS)選任副所長・米国ジョージタウン大教授



【劃ラム】「統一大チャンス論」よりも緊急な北朝鮮急変対策(1)

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