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【コラム】先進国の民主主義も故障、韓国の民主主義は?(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
権力の座から追放されたウクライナのヤヌコビッチ前大統領(本人は今も現職と主張)が夜逃げをしながらも世界の同業者に一つの教訓をはっきりと残した。いくら急いでも機密文書を水の中に放置して逃げてはいけないということだ。デモ隊は潜水夫まで動員し、大統領私邸の人工湖から約2万ページにのぼる書類を引き揚げた。

乾燥した機密文書が一枚一枚インターネットサイトに公開される度に、彼の不正と恥部が表れている。利権に介入して莫大な支援金を確保したこと、情婦に高価な贈り物をしたこと、デモ鎮圧目的で狙撃手を配置したことなど、これまでの噂が次々と事実として確認されている。いくら余裕がなくても機密文書は必ず焼却したり破り捨てることだ。ヤヌコビッチの教訓だ。

英国時事週刊誌エコノミスト最新号(3月1日付)が民主主義の危機をカバーストーリーで扱った。ドラマチックに展開しているウクライナ事態が直接的な契機になったとみられる。ウクライナ事態の背景には、歴史・文化・種族的原因に経済・地政学的原因が複雑に絡んでいる。一つの基準で眺める問題ではない。しかし民主主義がきちんと作動すれば、約80人の命を奪った流血事態も、大統領があたふたと夜逃げすることも、外勢の介入で戦争危機まで事態が拡大することもなかっただろう。ウクライナの故障した民主主義が今回の事態の発端といっても間違いではない。


3年前、エジプト国民はムバラクの30年の鉄拳統治を自分たちの力で倒したという自負心と歓喜の中、民主主義に対する熱望を膨らませていた。イスラム圏全体にアラブの春が広がるという期待も大きかった。しかしエジプトの民主化実験は一場の春夢となってしまった。民主主義を定着させることに比べると、独裁者を権力の座で追い出すことは容易だと、いまエジプトの人々は痛感しているだろう。10年置きに2回も市民革命を経験したウクライナの人たちも同じ心情ではないだろうか。



【コラム】先進国の民主主義も故障、韓国の民主主義は?(2)

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