流れも良くない。1-3月期に4.8%に達したのが7-9月期の1.1%に続き10-12月期の1%とまっさかさまに転落した。年間成長率で換算すれば1.6%で2012年(1.4%)より0.2ポイント成長率が高まったが、後半に行くほど成長エンジンの出力が急激に落ちたということだ。成長の困難に陥ったのは輸出不振だった。ブルームバーグ通信は「昨年、新興市場の消費が減って先進市場の回復もはやくなく、安倍首相の円安攻勢にも輸出が大きく伸びなかった」と報道した。
アベノミクスの将来はどうだろうか。期待するところがないわけではない。名目と実質国内総生産(GDP)の差を利用して算出した物価下落率(GDPデフレーター)も昨年1-3月期のマイナス1%から10-12月期はマイナス0.4%と低くなった。20年間続いたデフレーションの苦痛が多少緩和されたことになる。企業らの投資が昨年よりも着実に増えた。安倍首相が、財界の雰囲気だけは変えたわけだ。
アベノミクスの将来はどうだろうか。期待するところがないわけではない。名目と実質国内総生産(GDP)の差を利用して算出した物価下落率(GDPデフレーター)も昨年1-3月期のマイナス1%から10-12月期はマイナス0.4%と低くなった。20年間続いたデフレーションの苦痛が多少緩和されたことになる。企業らの投資が昨年よりも着実に増えた。安倍首相が、財界の雰囲気だけは変えたわけだ。
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