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中国発のPM2.5には…「人体に影響与えるほど汚染」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国発スモッグの影響が増えている中、スモッグの原因物質である微小粒子状物質(PM2.5)が鉛・カドミウム・ヒ素などの重金属で汚染されていることが分かった。

韓国地質資源研究院(KIGAM)のイ・ピョング博士研究チーム(環境地質研究室)は11日、大田で採取したPM2.5の重金属含有量分析結果を公開した。計45回の分析で銅は平均990ppm、鉛2520ppm、亜鉛5490ppm、ヒ素290ppm、カドミウム44ppmだった。これら5種類の重金属がPM2.5の重さの1%ほどを占めた。イ博士は「PM2.5の中の重金属がこれほどの比率なら、呼吸器を通って入る場合、人体に影響を与えるほど汚染が深刻だといえる」と述べた。

電子顕微鏡で観察した結果、PM2.5には重金属とともに煤も混ざっていた。煤は石炭・石油が燃焼して残った微細な炭素の粉。PM2.5とは粒径2.5マイクロメートル以下の粒子状物質で、世界保健機関(WHO)は1級発がん物質に分類している。


イ博士チームは特にPM2.5が中国から飛来したという具体的な証拠も提示した。まず中国からの偏西風の影響を強く受ける1月にはPM2.5の重金属含有量が高かった。ヒ素の濃度は656ppm、鉛は3930ppmにのぼった。一方、南西風の影響を受ける7月の場合、ヒ素は75ppm、鉛は650ppmに落ちた。

原子量がそれぞれ異なる鉛の2種類の安定同位元素(Pb-206、Pb-207)の比率でも中国の影響が明確だった。韓国国内の大気で採取したPM2.5の鉛同位元素比率は1.159と、中国で使う鉛の比率1.16とほぼ同じだった。国内で主に使う豪州産鉛の比率は1.04と、中国と差がある。



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