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【コラム】国内観光を生かす方法=韓国(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
この旧正月前に、中国の万里の長城の居庸関側に行ってきた。なぜこんなに急な坂なのだろうか。数百メートル上がっては息を弾ませた。下城の道は余裕ができて周辺を見回した。驚くべきことに観光客はほとんど中国人だ。ガイドは「観光シーズンには中国人が集まって道が駐車場になって、前の人について行くような状況」といった。数年前の夏に白頭山(ペクトゥサン)に行った時も似ていた。

私は外国人だから観光に来たが、中国人はなぜこんなに多いのか。それも冬に。実は、これはレベルの低い疑問だ。中国は土地があまりにも広くて自国見物もできない人が大半で、したがって国内の観光客もあふれている。中でも万里の長城は一番人気の観光地だ。11時間の時差が出るほど土地が広いロシアも同じだ。極東のウラジオストクからモスクワに行くのは容易なことではない。モスクワのクレムリン宮殿前の赤の広場には全シーズン通して自国の観光客が多い。土地の広い国では、いつも自国への好奇心でいっぱいなのだ。

韓国にも「土地がとても広かった」時期があった。満州で馬を走らせていた高句麗時代ではなく、今の50代以上が高校生だった1970年代までの話だ。列車でソウル~釜山(プサン)が10時間以上かかったし、高速道路というのができて「バスガイド」が水やアメをわけてくれた高速バスがあった時だ。それほど「広い」と思うと、土地に対する気がかりなことも多かった。吐含山(トハムサン)の峠を登り、西海(ソヘ)の夕焼けを見て、順天(スンチョン)の松広寺(ソングァンサ)を訪れるのは全てそのためだった。海外旅行に出る余裕がなかった時期、その不便な市外バスや鈍行列車に乗って記者を含めた人々は見て歩いた。


古臭い話をする理由は、旅行の根底には、そのどこかに対する「気がかりなことや好奇心」があるということを言いたいからだ。行ってみてただそれだけなら、何しに行くというのだろうか。

(中央SUNDAY第361号)



【コラム】国内観光を生かす方法=韓国(2)

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