「新年快楽、恭喜発財」。１４日午後、ソウル中区明洞（ミョンドン）。街の中心には、明洞観光特区協会が中国人観光客に送る新年のあいさつが書かれた横断幕が設置されていた。明洞の街は中国人観光客が多い。あたかもチャイナタウンのような雰囲気だ。衣類店のチェ・チョンジュさん（４３）は「中国人観光客が増えている半面、日本人観光客は以前に比べ確実に減っている。中国人と日本人の比率は８対２程度」と説明した。

この日午後３時、明洞ロッテ百貨店。セールを知らせる案内板が目に入った。階別にセール品目とセール期間が詳細に表示されている。その横に同じ大きさの中国語の案内板があった。英語・日本語の案内板はなかった。エスカレーターの前にいた中国人案内員は中国人観光客の質問に応対するのに忙しかった。

中国上海から娘と一緒に８日に入国した中国人ワン・リシャンさん（４９、女性）は「昨年ソウル江南の整形外科で整形手術を受けたが、結果が本当によかった」とし「今度は大学生の娘の二重まぶた手術をするために来た」と話した。ワンさんは「韓国は免税店の商品の価格が中国よりも安く、食べ物もおいしい」と話した。生涯初めての海外旅行というリ・チャオウェさん（４９）は「韓国は近いし、負担も少ないのでいい」と語った。


韓国を訪問する中国人観光客が、韓国の外国人入国者統計を５２年ぶりに変えた。この１年間に訪韓した中国人は３９２万人で、外国人のうち最も多かった。円安の影響で減った日本人訪問客に比べ１２０万人も多かった。１９６１年に出入国統計を始めて以来、韓国を最も多く訪問する外国人１位を守ってきた日本人を、中国人観光客が上回ったのだ。



昨年韓国を訪問した中国人３９２万人…日本人抜いて最多に（２）