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【コラム】韓国人、ユダヤ人よりIQは高いが…(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
学校から帰ってきた子供に、ユダヤ人の両親は尋ねます。「今日は先生にどんな質問をしたの?」。ユダヤ人は質問を重視します。良い質問が上手にできる子供たちが、クラスで班長を担当します。

韓国の両親はちょっと違います。このように尋ねます。「今日学校で先生の話をちゃんと聞いたの?」。試験期間には「みな覚えたの?」と尋ねます。韓国の教育は「他人の話をよく聞いて、よく覚えること」を重視します。子供を外国の大学に留学させた、ある教授が話していました。「息子の試験の回答用紙を見たが点数は別に良くなかった。一番端っこに担当教授が真っ赤なペンで『What is your opinion?(君の意見は何?)』と書かれていたよ。韓国で高等学校まで通ったが、覚えたことを書くだけだった。自身の意見を書いたことがなかった」。

両親たちは悩みます。「どうしたら、うちの子が幸せに暮らせるだろうか?」。解決法は分かりません。そこで「保険」に頼ります。良い大学に入れることです。良い大学が良い職場に、良い配偶者、そして良い人生へとつながると期待します。そのほかに確実に支えられるものを見出せません。


これが優先順位「ナンバー1」になります。子供たちの胸の中から自ずとわき上がってくる問いは「ナンバー2」になってしまいます。「ナンバー1」のために「ナンバー2」はいつも無視されます。大学に行ってからいくらでも解けると思っています。子供たちは「自分の問い」でなく「他人の問い」を追って勉強をします。それを初等・中等・高等まで12年間やります。自然の風景がひと通り変わりゆく間に、「他人の問い」を丹念に覚え「他人の回答」を公式のように解きながら過ごしています。

実際に大学に行くと、どうでしょうか。考える筋肉の筋が弱いのです。どのように尋ね、どのように答えるのか分かりません。誰も私の考えを尋ねなかったし、私の考えを答えたこともないのですから。

ユダヤ人の「ナンバー1」は違います。幼少時から討論を教えます。家の食卓で、学校で、図書館で終わりなく騒ぎながら聞いて答えます。討論は目的ではありません。手段です。自ら尋ね、自ら答えるようにする装置です。それが「ナンバー1」です。両親も教師も、正解を求めません。



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