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動物ショーの存廃で揺れるソウル市、動物福祉のジレンマに陥る(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

オリニ(子ども)大公園オットセイは契約のため今後4年間も公演…6日、ソウルの折に大公園の動物ショーでオットセイが公演している。(写真=ソウル市)

動物ショーを禁止したソウル大公園、チェドゥリを放流…ソウル大公園で公演をしていたが、昨年7月18日に済州(チェジュ)の近海に戻ったイルカのチェドゥリ。(写真=ソウル市)

「動物のお友達、出てきて」。童話『ピーターパン』の主人公ウェンディに扮した調教師が声を上げると、公演会場の天井にはハトが、舞台の上にはブタやネコが一糸乱れずに動きながら公演が始まった。ハイライトはさまざまな種類のオットセイによる妙技だった。オットセイは調教師の命令が出るとすぐに空中ジャンプや回転などを披露した。オットセイの妙技に80人ほどの家族観覧客は拍手をしながらカメラのシャッターを押し続けた。

6日、ソウル広津区陵洞(クァンジング・ヌンドン)のオリニ(子ども)大公園の動物ショー公演場では観覧客の呼応で盛り上がる中ショーが行われていた。6歳の娘と一緒に公演を見に来たチョさん(35)は「公演が行われている間中、子どもは本当に嬉しそうだった」とし、「普段は近くで動物に接する機会がないので、子どもにとっては意味ある教育になったようだ」と話した。

ここでは毎日4~5回、動物公演が行われている。サル・タヌキなど20種200匹余りの動物が舞台に立つ。オリニ大公園はソウル市傘下のソウル施設公団の所有地だ。だが、動物公演は民間企業が運営している。2001年に市と企業が契約を結んで12年間公演が続いている。市は企業側に土地を提供する一方、企業は毎年1億ウォン(約980万円)ほどの土地使用料を市に収めている。企業が建設した公演会場建物も契約が終わればソウル市に帰属する。


半面、ソウル市が運営する果川(クァチョン)のソウル大公園は昨年、動物ショーを完全に廃止した。発端はイルカショーの主人公だったチェドゥリが違法に捕獲されていた事実が検察の捜査の結果で発覚し、裁判所が没収命令を下したためだ。市はこれを根拠にチェドゥリを放流した。その後はアシカのパンウリも高齢で引退し、ソウル大公園の動物公演は完全に幕を下ろした。ソウル市はチェドゥリの放流のために市の予算7億5000万ウォンを投じた。市はチェドゥリ放流と動物ショーの廃止を決めつつ、「動物福祉を強化しなければならないという世論を無視できない。今後も動物公演はしない」と明らかにしていた。



動物ショーの存廃で揺れるソウル市、動物福祉のジレンマに陥る(2)

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