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「プーチン寄贈のトラ」に襲われた飼育員が死亡=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ソウル大公園でトラに襲われた飼育員C氏(52)が8日、死亡した。先月24日、シベリアトラに首の付近をかまれた。C氏は事故直後に翰林(ハンリム)大学病院を経て亜洲(アジュ)大学病院の集中治療室で治療を受けていたが、ついに意識を回復できなかった。

通夜の場所は亜洲大病院内に整えられ、葬儀はソウル大公園葬として行われる予定だ。ソウル市は亡くなったC氏にソウル特別市長表彰を授けて6級に職級を1つ特進させることにした。また「ソウル大公園革新委員会」を設置して今後の改善案を出すとこの日明らかにした。

しかし事故発生から半月が過ぎたが、事故現場にはCCTVがなかったために正確な事故原因は明らかになっていない。


今回の事件を捜査中の果川(クァチョン)警察署は、放し飼いされていた屋外と屋内の間の動物出入口にある開閉装置の作動などについて捜査をしている。

ソウル大公園が今年初め、トラの森造成工事を始めるため無理をしてトラをキツネ用の檻(おり)に移した事実が明らかになった。この過程で大公園は1700万ウォンを投入して展示場の金網などを補強したが、CCTVをはじめとする安全施設は設置しなかった。

26年間、昆虫を担当していたC氏が今年1月からトラの飼育を担当することになったのも事故原因の1つと指摘されている。事故直後、C氏の事務室には彼が直接書いたと見られるA4用紙2枚分のメモが発見された。メモには人事に対する不満や、キツネ用の檻の開閉装置の問題点などが記されていた。C氏の遺族は「大公園側からの説明では、とてもよく仕事をして昆虫を注意深く世話し、トラもうまく世話するようだったので猛獣担当にしたといった」として「事故後のソウル市側の誠意のない対応に非常に腹が立つ」と話した。

ソウル大公園は、襲ったトラのロストフ(3歳)の処理案についていまだに決定していない。ロストフの象徴性のためだ。ロシアのプーチン大統領は2010年、李明博(イ・ミョンバク)元大統領にシベリアトラの寄贈の約束をした。ロストフはその約束によって2011年に韓国にきた。シベリアトラが絶滅危惧種だという事実もソウル市を深く悩ませている。



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