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【コラム】今年の北東アジアで考えられる6つの事態=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イラスト=カン・イルグ。

米国野球界の伝説ヨギ・ベラは滑稽な言葉で有名だった。その一つが「予想は本当に難しい。特に…未来を予測するのはもっと難しい」という言葉だ。こうした警告にもかかわらず、2014年の北東アジアの安保と外交に関する6つの質問、または予言並みの展望をしてみる。

1.金正恩は逆風を受けるのか。

金正恩(キム・ジョンウン)が叔父の張成沢(チャン・ソンテク)を処刑し、関連人脈を粛清したのは、この北朝鮮指導者が予想よりはるかに危険で予測不可能であることを意味すると考えられる。ある分析家は、張成沢の公開除去は中国と外部の世界に金正恩を理解させにくくするという意図がある、と観測した。別の理論は、今回の粛清を誰が北朝鮮の不法事業帝国を管掌するかをめぐる不和と連結させる。今回の事件は、金正恩に力があるというより、弱点だらけであることを表す信号という考えにさせる。金正恩は自身に対する脅威を大きく膨らませた。逆風の可能性は依然として低いが、今後次第に高まるはずで、潜在的に非常に大きくなるだろう。


2.北朝鮮は新たな挑発をするのか。

北朝鮮が過去10年間繰り返してきた挑発拡大のパターンを考えれば、これはそれほど難しい予想ではない。張成沢の処刑が内外の敵に圧力を加えるための目的だったなら、また、張成沢が金正恩を穏かになだめる北京の唯一の希望だったら、もう平壌(ピョンヤン)の若くて強硬派の指導者は緊張を高めさせるために、より簡単に挑発を決心できるようになった。春がくれば北方限界線(NLL)周辺に新たな緊張が漂うかもしれない。NLL地域は若い金正恩が2010年に韓国哨戒艦「天安」攻撃で「偉大な将軍」という称号を得たところだ。「天安」攻撃以降、韓国軍と米軍は西海(ソヘ、黄海)で北朝鮮の追加挑発に対する抑制力を増大させた。しかし私が心配するのは、北朝鮮が韓米同盟に対抗し、より強化された非対称抑制力を保有したと誤った判断をすることだ。ミサイルと核プログラムがそれだ。ここに化学兵器を使用しながらも処罰を免れたシリアの事例が悪材料として作用するだろう(シリアは先週、致命的な化学兵器であるサリンガス廃棄タイムリミットを越えた)。

北朝鮮は濃縮ウランを利用した4度目の核実験を行うすべての準備を終えたとみられる。2013年の4度目の核実験に制約を加えた抑止力は、中国がどう出てくるかに対する平壌の懸念だったはずだ。北朝鮮が2013年2月に敢行した3度目の核実験に対する中国の反応がいつよりも強かったからだ。張成沢の粛清は、北京に金正恩を制止できる力があるのかについて新たな疑問を抱かせる。なら、挑発の可能性はどれほどあるのか。NLL侵犯や核・ミサイル試験を強行する可能性は五分五分だ(これは過去6年間の統計的平均値に基づく)。

3.戦作権返還は延期されるのか。

おそらくそうならないだろう。朴槿恵(パク・クネ)大統領の国家安保補佐官が米国側に何度も戦時作戦統制権(戦作権)返還を見直してほしいと要請したが、青瓦台(チョンワデ、大統領府)はここに強く執着する雰囲気でない。オバマ政権も返還過程を戻すにはあまりにも遅いと考えている。



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