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【コラム】韓流の危機と機会(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国は植民主義、帝国主義、文化的エリート主義の残滓を清算し世界的大国になった唯一の国だ。こうした意味で韓国は世界の開発途上国にどのような国も与えられない影響を与えられる。韓流の方向が誤っていたならば全世界がその悲劇を共有することになるだろう。たとえば韓国の青少年がごみをポイ捨てしたり、使い捨てコップばかり使うならば東南アジア、中央アジア、中東などの青少年もこれを模倣するだろう。韓流が両親と友人に配慮せず個人の利己的な人生だけを追求する風潮を広めても同様だ。とてつもない環境的・社会的災難をあおりかねない。

また、私たちが失った韓国文化はどうか? 韓国の母親たちがコメ一粒をも惜しんで暮らした時が本当に遠い昔の話か? 気候変動と環境破壊の時代にそうした節約の美徳は再び必要なものではないか? そうした持続可能な生き方が韓流の核心になれないだろうか? 静かに座って本を読みながらも安分知足した昔の士人の親環境的な暮らしがさらに強力でインスピレーション的な韓流の新たな出発点になることはできないだろうか?

私たちは商業化された成果消費文化を超えなければならない。化粧もせずに公共の利益と環境、そしてより良い社会のために献身する「少女時代」を考えてみよう。アフリカ・ケニアの小さな村で韓流にインスピレーションを受けたある青年が憤然と立ち上がり、「私はケニアの世宗(セジョン)大王だ」と叫ぶ日を想像してみよう。そうした場面こそ韓国文化に内在する普遍的偉大性を象徴する。その時初めて韓流が真の韓流になるだろう。


エマニュエル・パストリッチ慶熙(キョンヒ)大学国際大学院教授





【コラム】韓流の危機と機会(1)

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