昨年の韓国の輸出（５５９７億ドル）と貿易黒字（４２２億ドル）が過去最大となった。携帯電話・半導体など情報技術（ＩＴ）製品の善戦で輸出が前年比２．２％増えた半面、原油価格の下落で原材料の輸入（５１５５億ドル）は０．８％減ったからだ。これを受け、貿易規模１兆ドル、過去最大の輸出と黒字という“貿易３冠王（Ｔｒｉｐｌｅ　Ｃｒｏｗｎ）」を達成した。

産業通商資源部は１日、こうした内容の「２０１３年輸出入動向」を発表した。輸出増加率が最も高い品目は無線通信機器（２１．２％）だった。家電製品と半導体もそれぞれ１６．８％、１３．３％ずつ輸出が増え、黒字の増加に寄与した。一方、船舶（－６．３％）と鉄鋼（－１１．９％）の輸出は振るわなかった。

原油輸入額は２０１２年に比べ８．３％減少した。原油とともに価格が落ちた鉄鋼製品の輸入額も９％減少した。これに対し自動車（２５００ｃｃ以下ディーゼル）の輸入は５３．６％増えた。コートおよびジャケット（３５％）、牛肉（９．２％）も輸入が増えた品目だ。


産業部は今年の輸出額を５９５５億ドルと予想した。これは前年比６．４％増。貿易収支は３５５億ドルの黒字と見込んだ。チョ・ヨンテ産業部輸出入課長は「世界経済の回復傾向を受け、輸出の増加が予想される」とし「原材料の価格は安定するだろうが、国内の消費心理回復で輸入が増え、貿易黒字は昨年より減るだろう」と述べた。