新年を迎えて誰もが「暮らし向きがもう少し良くなれば」という希望を持つだろう。その可能性を考えてみるには、まず世界経済条件を確かめてみなければならない。韓国は、経済の対外依存度が世界最高水準だからだ。いつの頃からか韓国と世界経済の成長率はいつも一緒だ。今年が2.8%でそうだったし、来年の展望値も3.5%水準で同じだ。内需基盤が虚弱で、輸出で生きていかなければならないので仕方がない。
幸いなのは、来年の世界経済の展望が明るいという事実だ。状況を要約するとこのようだ。
◆出口が見えたトンネルの中の世界経済
「2008年の危機以後に吸い込まれたトンネルの中に依然として閉じ込められてはいる。10年を覚悟した苦難のトンネルだ。だが5年目だった今年、真ん中を過ぎた。漆黒のような闇を突き抜けて遠くにトンネルの出口の光が見え始めた。まだ行く道は遠いが、出口が姿を見せたというという事実は力を与えてくれる。濃厚な不確実性が強いていた、漠然とした不安感が雪どけのように無くなりつつある。希望と自信が新年の話題に浮上する。投資と消費の芽が芽生えている」。
行き過ぎた楽観論に聞こえるかも知れないが、根拠のある話だ。まずグローバル経済の4分の1を引っ張っていく米国の回復傾向が通常でない。いよいよお金が回って企業投資と民間消費、雇用拡大が数値で確認されている。過去3四半期の国内総生産(GDP)の成長率は4.1%にもなった。今年全体で2%に若干及ばない米GDP成長率は来年には3.3%まで上がるだろうとウォール街や経済予測機関は見通している。これは米連邦準備制度(Fed)の展望値(2.8%~3.2%)を上回る。市場は、実物経済に先行して上昇疾走している。ニューヨーク証券市場の株価が連日史上最高値を更新している理由だ。
来年1月に始まる量的緩和縮小の憂慮が大きかったが、経済の正常化過程という肯定的見解が占めた。その上、金利を上げてお金を吸い込む本格的な出口戦略は早くとも2015年になるとFedは明らかにした。来年一年は基準金利「ゼロ」の好時節が展開することになる。
◆米国が引っ張り、欧州と日本が後押し
欧州も温まり始めた。今年マイナス0.4%成長で底を打って来年には1%台序盤の成長が予想されている。まだ薄氷ではあるが欧州が世界経済の弱点を握ることはないものと見られる。この頃ユーロ圏経済はドイツが強く牽引する中で、スペインやイタリア・ギリシャまで投資と消費が生き返っている。緊縮と債務調整の苦痛を耐え抜いたおかげだ。依然として失業率(12.1%)が続いているが、来年からは尾の先をおろし始めるだろうという展望が出ている。欧州中央銀行(ECB)は現在0.5%の基準金利をさらに下げてでも景気回復を支援する態勢だ。
日本経済の流れも悪くない。アベノミクスバッテリーの充電量は1年分以上残っていると見ることができる。経済の体質改善のための構造改革が失敗したと評価されているが、ゼロ金利で資金を無制限に印刷して財政支出も拡大するという意志があまりにも強い。来年4月の消費税引き上げ(5→8%)の絶壁も乗りこえて年間GDP成長率が1.2%ラインは維持すると国際通貨基金(IMF)は見通した。1ドルあたり110円まで達すると予想される第2次円安攻勢のおかげで輸出大企業の利益が急増する展望だ。
(中央SUNDAY第355号)
【コラム】2014年グローバル経済䆁希望が見える=韓国(2)
幸いなのは、来年の世界経済の展望が明るいという事実だ。状況を要約するとこのようだ。
◆出口が見えたトンネルの中の世界経済
「2008年の危機以後に吸い込まれたトンネルの中に依然として閉じ込められてはいる。10年を覚悟した苦難のトンネルだ。だが5年目だった今年、真ん中を過ぎた。漆黒のような闇を突き抜けて遠くにトンネルの出口の光が見え始めた。まだ行く道は遠いが、出口が姿を見せたというという事実は力を与えてくれる。濃厚な不確実性が強いていた、漠然とした不安感が雪どけのように無くなりつつある。希望と自信が新年の話題に浮上する。投資と消費の芽が芽生えている」。
行き過ぎた楽観論に聞こえるかも知れないが、根拠のある話だ。まずグローバル経済の4分の1を引っ張っていく米国の回復傾向が通常でない。いよいよお金が回って企業投資と民間消費、雇用拡大が数値で確認されている。過去3四半期の国内総生産(GDP)の成長率は4.1%にもなった。今年全体で2%に若干及ばない米GDP成長率は来年には3.3%まで上がるだろうとウォール街や経済予測機関は見通している。これは米連邦準備制度(Fed)の展望値(2.8%~3.2%)を上回る。市場は、実物経済に先行して上昇疾走している。ニューヨーク証券市場の株価が連日史上最高値を更新している理由だ。
来年1月に始まる量的緩和縮小の憂慮が大きかったが、経済の正常化過程という肯定的見解が占めた。その上、金利を上げてお金を吸い込む本格的な出口戦略は早くとも2015年になるとFedは明らかにした。来年一年は基準金利「ゼロ」の好時節が展開することになる。
◆米国が引っ張り、欧州と日本が後押し
欧州も温まり始めた。今年マイナス0.4%成長で底を打って来年には1%台序盤の成長が予想されている。まだ薄氷ではあるが欧州が世界経済の弱点を握ることはないものと見られる。この頃ユーロ圏経済はドイツが強く牽引する中で、スペインやイタリア・ギリシャまで投資と消費が生き返っている。緊縮と債務調整の苦痛を耐え抜いたおかげだ。依然として失業率(12.1%)が続いているが、来年からは尾の先をおろし始めるだろうという展望が出ている。欧州中央銀行(ECB)は現在0.5%の基準金利をさらに下げてでも景気回復を支援する態勢だ。
日本経済の流れも悪くない。アベノミクスバッテリーの充電量は1年分以上残っていると見ることができる。経済の体質改善のための構造改革が失敗したと評価されているが、ゼロ金利で資金を無制限に印刷して財政支出も拡大するという意志があまりにも強い。来年4月の消費税引き上げ(5→8%)の絶壁も乗りこえて年間GDP成長率が1.2%ラインは維持すると国際通貨基金(IMF)は見通した。1ドルあたり110円まで達すると予想される第2次円安攻勢のおかげで輸出大企業の利益が急増する展望だ。
(中央SUNDAY第355号)
【コラム】2014年グローバル経済䆁希望が見える=韓国(2)
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