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【コラム】残忍な張成沢の処刑…北朝鮮の運命は(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「南側ならば無罪で、処刑対象ではない」。判事をする友人が北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)の判決文を見た後に打ち明けた所感だ。チャンの自白の中で「政変時期は確実に決めたことはなかった」という部分が目を引く。判事の友人は「李石基(イ・ソッキ)事件の弁護団も『内乱の手段・方法・時期についての事実が立証されていない』として無罪だと主張しないだろうか」と反問した。彼は「張成沢が自身の秘密資金の倉庫から460万ユーロを使い果たしたのは私有財産に該当し、外国のカジノ出入りの件は時期・場所・金額が特定されていない」と首を横に振った。

この判決文は6400字を超える。「判決は即時に執行された」で締めくくられるまで、万古逆賊・売国奴といったあらゆる政治的修辞があふれている。判事の友人は、それなりに証拠が後押しされている容疑として「漫然と拍手した」と「元帥様の親筆書簡を刻んだ天然の花崗岩を、指揮部庁舎の前ではなく陰になった場所に建てた」を指摘した。彼は「韓国では公務不注意についての懲戒ならば分からないが、起訴自体が不可能な事案」と、手を大きく左右に振った。彼は「真実にアプローチするには、法律などを見るよりもいっそ違う方向から探してみなさい」とすすめた。

張成沢の処刑をめぐって、あらゆる解釈が飛び交っている。軍部との権力闘争から金正男(キム・ジョンナム)接触説、さらに李雪主(リ・ソルジュ)との醜聞デマまであふれている。こんな時ほど単純・無知識でアプローチする必要がある。昨年公開された映画の中に『救国の鋼鉄隊列』というのがある。ここでコメディ俳優コ・チャンソクは「独裁は独りの独!やりたい放題の裁き!」という解釈を下した後、見事な台詞を飛ばす。「皆がやりたいりようにすればそれが民主主義で、1人でやりたいようにすればそれが独裁」。そうだ、その通り。少なくとも明らかな事実は、金正恩第1書記にとって張成沢は気に入らなかったということだ。


張成沢の粛清の展開過程は、鳥肌が立つほどぞっとするものだ。公開逮捕-単身裁判-即刻処刑の衝撃的な、息詰まる場面が続いた。反対勢力の抹殺を通じて、恐るべき恐怖心を呼び起こし、大衆の無条件服従を引き出そうとする恐怖政治の典型だ。その何よりも米国務省の分析が説得力あるようにアプローチしている。「金正恩(キム・ジョンウン)政権の力を見せたのではなく、極端な残忍さを見せたものだ」。ハンギョレ新聞も「北朝鮮権力の暴力性と野蛮性の素顔を見せた」と解説した。



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