ベルギー（ＦＩＦＡランキング１１位）、アルジェリア（２６位）、ロシア（２２位）。韓国（５４位）が２０１４ブラジルワールドカップ（Ｗ杯）Ｈ組で対戦する相手国だ。

７日（日本時間）にブラジルのコスタ・ド・サウイペで２０１４ブラジルＷ杯本大会の組み合わせ抽選が行われた。ファンは「これ以上の組み合わせはない」と興奮している。

サッカー韓国代表の洪明甫（ホン・ミョンボ）監督は「伝統の強豪ブラジル・ドイツ・スペインのような国を避けたという点は幸運」としながらも「私たちが油断できる相手ではない」と警戒を緩めなかった。


Ｑ１＝過去最高の組み合わせでは。

Ａ＝組み合わせ抽選を控えて、国内の専門家２０人にアンケート調査をした結果、最高の組み合わせはスイス・アルジェリア・ギリシャだった。今回の組み合わせはそれに匹敵するほどよい。フランス・トーゴ・スイス（２００６ドイツ Ｗ杯）、アルゼンチン・ナイジェリア・ギリシャ（２０１０南アフリカＷ杯）と比べ、今回の組み合わせがどれほどよいかが分かる。しかし油断は禁物だ。ロシア・アルジェリア・ベルギーはすべて韓国戦で勝ち点３点を計算している。

Ｑ２＝同じ組のチームの戦力は。

Ａ＝エデン・アザール（２２、チェルシー）、フェライニ（２６、マンＵ）など才能ある新鋭が多い。ベルギーは黄金世代と呼ばれる選手たちを中心に欧州予選無敗（８勝２分け）でＡ組１位となった。ベルギーサッカー界は「Ｎｏｗ　ｏｒ　Ｎｅｖｅｒ」（今でなければ永遠にできない）とし、今回のベルギー代表が歴代最高の成績を残すと期待している。しかしベルギーは２００２年の韓日Ｗ杯以来およそ１０年ぶりにメジャー本大会に出場する。経験不足が問題だ。最近ホームで行われた日本との親善試合でも２－３で敗れた。

ロシアは元イングランド代表監督のファビオ・カペッロ監督（６７）が指揮する。カッペロ監督はアルシャビン（３２、ゼニト）ら欧州ビッグリーグ出身選手を除き、ケルジャコフ（３１、ゼニト）ら国内組を重用し、欧州予選Ｆ組でポルトガルを抑えて本大会直行を決めた。

アルジェリアはアフリカ予選Ａ組１位でプレーオフに進出し、ブルキナファソを抑えて本大会進出を決めた。“アルジェリアのジダン”フェグリ（２４、バレンシア）が警戒対象の筆頭だ。

Ｑ３＝移動の経路と気候は。

Ａ＝韓国のベースキャンプは「イグアスの滝」で有名なフォス・ド・イグアスにある。試合が行われるクイアバ（６月１８日、ロシア戦）、ポルト・アレグレ（６月２３日、アルジェリア戦）、サンパウロ（６月２７日、ベルギー戦）の真ん中にある。韓国は試合ごとに移動するのではなく、ベースキャンプで練習をし、試合を行った後にまたベースキャンプに戻る形で大会を行う。移動は航空機でし、移動時間は片道２時間ほどだ。北部内陸にあるクイアバの６月の平均気温は摂氏３０度を超える。ロシア選手より韓国選手に有利な天気だ。サンパウロ、ポルト・アレグレは涼しい海洋性気候で、２０度ほどと涼しい。

Ｑ４＝決勝トーナメント進出のシナリオは。

Ａ＝Ｈ組は混戦となる可能性が高い。１勝２分けならば決勝トーナメント進出の可能性がある。Ｈ組最強と見なされているベルギーとは第３戦で対戦するため、ロシア・アルジェリアとの第１、２戦が重要だ。ロシアはほとんど自国リーグの選手で構成され、大きな舞台での経験が少ない。主将の李青竜（イ・チョンヨン、２５、ボルトン）も「Ｗ杯では十分に勝てる相手だと考える」と自信を表した。２０１０年南アフリカＷ杯で１分け２敗、無得点で脱落したアルジェリアも、韓国と戦力が似ていて、勝算がある。決勝トーナメントに進出すればＧ組１、２位と対戦する。ドイツまたはポルトガルと対戦する可能性が高い。

Ｑ５＝ライバル日本の組み合わせ抽選の結果は。

Ａ＝日本（ＦＩＦＡランキング４８位）も「死の組」を避けた。コロンビア（４位）、コートジボワール（１７位）、ギリシャ（１２位）と同じＣ組に入った。南アフリカＷ杯でカメルーン（１－０勝）、オランダ（０－１負）、デンマーク（３－１勝）を相手に２勝１敗をマークして１次リーグを通過した日本は、今回も決勝トーナメント進出を狙える。