ソウル市が漢陽都城を世界遺産に登録しようと、城壁の場所を横切って建つ120年の歴史を持つ東大門(トンデムン)教会を撤去するという。
ところで寺院の中に入った通路のそばに、さらに驚くものが待っていた。古代遺跡の上に巨大なモスク(イスラム寺院)が建っていたからだ。現地ガイドは「これも文化遺跡」と話した。実は、これは13~19世紀にかけて建てられたエル=ハッジャージ(エル・ハガック)のモスクであった。バグダッド出身で、ここで生きて1243年に亡くなったイスラム聖人エル・ハガックを賛える所だった。19世紀に撤去の動きもあったが、死んだ人々の遺跡よりも生きた人間の宗教が優先されるという世論に押されたという。
この記事を読んで…