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<インタビュー>ラガルドIMF専務理事が就任後初めて訪韓…「韓国は家計負債が問題」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ラガルドIMF専務理事[写真提供IMF]

「韓国の家計が借金で借金を返しているのが問題だ」。国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド専務理事(57)の言葉だ。ラガルド専務理事は4日、就任後初めて韓国を訪問する。国連気候変動枠組条約に基づき仁川・松島に設立されるグリーン気候基金(GCF)発足式に出席するためだ。中央日報は訪韓前のラガルド専務理事に単独で書面インタビューをした。

--韓国経済で最も大きな問題点は何か。

「家計負債が2012年末現在、可処分所得の136%水準で、経済レベルが似た国と比較して多い。さらに借金をして借金を返すのが家計負債を増加させる要因だ」


--家計の負債が危機につながる可能性があるということか。

「韓国の家計は多くの資産を持つ。都市銀行も衝撃を吸収する余力がある。家計の負債が直ちに金融システムを揺るがすことはないと私たち(IMF)は信じている」

--来年の世界経済は今年よりよくなるのか。

「来年の世界経済はもう少し活力が生じるとみている。成長率も今年の3%から来年は3.75%に高まる見込みだ。先進国が成長をけん引すると考えている」

--リスク要因は何か。

「景気を冷え込ませるリスク要因が依然として存在するという点を忘れてはならない。このうち財政危機など古い要因もあり、新しい要因もある。新たな変数は量的緩和(QE)縮小がもたらす影響などだ」

ラガルド専務理事は今年4月に中国・海南で開かれた中国版ダボスフォーラム、「博鰲フォーラム」に出席し、「QEなど破格的な通貨政策が経済にプラスとなった」とし「日本銀行(日銀)の無制限QEを歓迎する」と述べた。

--今もアベノミクスは望ましい政策方向とみているのか。

「日本がデフレから脱して経済成長率を高めれば、韓国など隣国にもよい。日本経済が躍動性を取り戻せば、輸入が増え、北東アジア経済統合もうまくいく可能性がある。これはアジア新興国経済の成長と安定に役立つ」

--円安にもかかわらず、日本の貿易赤字は増えている。アベノミクスの効果は疑わしい。

「(輸入がさらに増えるからそうであり)輸出は確実に増えた。今年1-9月の輸出は7%増加した。円安効果を考えれば、もっと増えなければならないが、世界経済の不安定で大きくは増えなかった」

--アベノミクスの1年を総合評価すれば。

「(日本国内の)雰囲気を大きく変えた。市場の信頼も得た。第1幕は成功といえる。しかし(今後の)成功が保証されているわけではない」

--何が足りないのか。

「果敢な改革が後に続かなければいけない。IMFは日本に構造改革を促してきた。人口高齢化に十分に対応するためには、労働市場を画期的に改革する必要がある。高学歴女性人材が市場により多く出てくるようにしなければいけない。農業とサービス部門の生産性を高めることができる措置も要求される」

ラガルド専務理事はIMFで初の女性専務理事だ。グローバル金融機関の女性時代を開いた。米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長には女性のジャネット・イエレン副議長が指名されている。イエレン副議長が上院の承認を受ければIMF-FRBのトップがともに女性となる。近代金融史で初めてのことだ。

--イエレン氏はよく知っているのか。

「ずっと以前から知っている。イエレン氏は私の友人だ」

--どういう人物か。

「イエレン氏は中央銀行家、経済学者として能力が卓越している。多くの課題を解決すべき次期FRB議長に最もふさわしい人だ。準備もよくできている。これは多くの人が共有している意見だ」

--バーナンキ現議長は年内にQEを縮小し始めるだろうか。

「最近の米国経済指標は混沌としている。良い指標も悪い指標もある。連邦政府の閉鎖、財政支出の縮小などが短期の見通しを悪化させている。FRBは経済が確実に回復しているという証拠を待つとみている」



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