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中国「南中国海の難破船に手を出すな」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

難破船調査海域の領有権主張図。

南中国海に対する中国の領有権主張が海中の難破船にまで及んでいる。ウォールストリートジャーナルが3日に報じたところによると、昨年南中国海で13世紀の中国の難破船を探査した米国のフランク・ゴディオ氏の探査チームは、「中国海洋警備隊が拡声器で『ここは中国領土なので出て行くように』と警告した」と話した。ゴディオ氏のチームはその後フィリピン船籍の船に乗り再進入を試みたが中国海洋警備隊に摘発され結局期待していたほどの探査はできなかった。

中国が外国の南中国海探査に特に敏感な理由は2種類だ。ひとつは中国の遺物に対する発掘作業を外国企業に任せられないという中国政府の自尊心だ。このために中国政府は最近海岸警備隊に自国の領海と主張する地域で行われる外国の違法な考古学探査行為を阻止するよう指示した。中国はこのため国が運営する海洋考古学プログラムに巨額の資金も支援している。

中国の考古学者らを動員しこの地域に対する広範囲な調査も準備中だ。中国官僚は難破船の所有権主張の背景について、「(中国の遺物に対する)窃盗と宝探しを防ぐためのもの。現在世界の遺物市場には略奪された中国の遺物があふれている」と説明した。しかし同紙は中国のこうした動きには政治的背景があると指摘した。


中国は南中国海をめぐりベトナム、マレーシア、ブルネイ、台湾、フィリピンなどと領有権を争っている。難破船に対する所有権の主張は南中国海の領有権を強化しようとする意図という分析が可能だ。





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