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<韓日米輸入物価比較>化粧品を売るのに「精神鑑定」?…あきれる輸入業者審査(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国で人気があるイタリアの化粧品を現地製造会社ではなく卸売会社から購入して安く韓国で販売しようとしていたAさん(42)。Aさんは地方食品医薬品安全処に輸入業者登録をしに行ったところ、あきれるような要求を受けた。精神鑑定を受けろということだった。

「化粧品法」には国内で化粧品を販売する場合、企業代表の精神鑑定を受けなければならないという条項がある。精神鑑定の根拠もあきれる。化粧品を安全に流通しなければ顔に副作用が生じるおそれがあるということだ。

精神科に行ってきたAさんは今度は別の要求を受けた。化粧品を輸入するには化学科出身または化粧品製造会社勤務経験がある職員が必ずいなければならず、研究施設もなければならないということだった。


Aさんは「並行輸入は一人企業がする場合も多いが、化学科出身の大卒者を採用しろというのは現実を分かっていない」とし「並行輸入で従来より10%以上安く売ることができそうだったが、複雑な条項のためにあきらめた」と話した。

厳しい規制が並行輸入の拡大を妨げている。物価を下げる機会を政府が自ら失っているということだ。化粧品の場合、輸入した後ももう一つの障壁が待っている。輸入製品が現在国内で販売されている製品と同じであることを立証する「同一性検査」を受けなければならないが、この時、サンプルを製造番号別に採取する。同じ製品でも製造番号が違えばサンプル検査を受けなければならない。

例えば同じローション製品100個を輸入し、製造番号が10個なら、10回の検査を受けなければならない。食品医薬品安全処に送るサンプルも製造番号別に5つずつ送らなければならない。100個の製品を輸入し、50個をサンプルとして送るケースも生じる。残り50個の国内販売価格は上がるしかない。

ある化粧品並行輸入業者は「製造会社は製造日や生産工場を識別するため同じ製品にも異なる製造番号を付ける」とし「一つの製品に一回の検査をすれば済むものを、50個の製品で10回も検査をするというのは理解できない」と述べた。

規制の副作用は統計にも表れている。セヌリ党の金賢淑(キム・ヒョンスク)議員が食品医薬品安全処から提出を受けた「輸入化粧品・香水輸入現況と通関報告実績」を分析した結果、輸入化粧品・香水は通関価格(輸入原価)の最大6.5倍高い価格で販売されていることが明らかになった。

化粧品のうち昨年の輸入額が最も多かった日本の化粧品「SK-IIリートメントエッセンス」(215ミリリットル)は、輸入原価(5万1000ウォン)の約4倍の価格(19万9000ウォン)で販売された。

時計の場合、制度のため並行輸入は極めて難しい。政府は7月から時計通関審査書類に製造日付の表示を義務化した。製品の安全性確保を理由に工産品品質管理法が改正されたためだ。7月26日以降に製造・輸入されるすべての時計は無条件に製造年月日と製造国名を表示しなければならない。しかしこうした情報はメーカーから物と証明書類を受ける独占輸入業者や輸入品公式販売法人「「○○○コリア」でなければ分からない。海外の卸売りから物を持ってくる並行輸入業者は書類要件を満たすのが不可能ということだ。

ベビーカーなど児童用品分野は並行輸入手続きが複雑だ。並行輸入業者のキム社長(42)は「15年間並行輸入をしているが、ベビーカーはしていない」とし「安全問題を理由に現地生産工場を審査する手続きもあり、通関も非常に難しい」と話した。

価格競争がないため、ベビーカーの国内販売価格は上がる。ドイツで150ユーロ(約21万5000ウォン)で購入できる製品が韓国では80万ウォンを超える。キム社長は「国内で販売されている価格の半分だけを受けても収益が出る。ベビーカーの輸入を何度も試みたが、審査が非常に厳しくてあきらめた」と話した。



<韓日米輸入物価比較>化粧品を売るのに「精神鑑定」?…あきれる輸入業者審査(2)

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