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韓国企業、体感景気はよくなっているが…

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国企業の体感景気がよくなっていることが分かった。30日、韓国銀行が発表した「10月の企業景気の実査指数(BSI)」によると、今月の製造業における業況BSIは81を記録した。これは先月より6ポイントが上がったもので、昨年6月以降、1年4カ月ぶりに最も高い水準だ。11月の業況展望BSIも83と、先月より1ポイントが上がった。BSIは、企業を対象に現在の業況や未来の景気見通しなどを聞き取って作成したものだ。製造業のBSIは7月に72まで落ちて以来、3カ月間、回復傾向を見せている。

景気体感の良い分野は特に情報技術(IT)と自動車業種に集中している。韓国銀行の企業統計チームのイ・ソンホ次長は「半導体の価格が跳ね上がったことに加え自動車メーカーのストライキが終わったことで、電子・自動車業種の業況が改善して全体の指数を底上げした」と分析した。電子・映像・通信設備業のBSIは先月66から今月83に、自動車業種のBSIは同じ時期に85から102にそれぞれ急上昇した。

一方、同日統計庁が発表した「9月産業活動の動向」では、全産業生産の指数は昨年の同月に比べて1.0%減少したことが分かった。しかし、これはストライキや秋夕 (チュソク、中秋)など、一時的な要因の影響を受けたもので、10月からは再び回復をみせると企画財政部は予測した。


産業生産の指数は鉱工業・サービス業・建設業・公共行政の分野の生産量を総合して計算する。このため、9月に10日以上も続いた現代・起亜自動車のストライキで生産量が7万台減ったことにより、全体的な生産指数に影響が及んだというのだ。企画財政部の李炯日(イ・ヒョンイル)経済分析課長は「ストライキなどの特異な要因が解消される10月は、産業動向の流れが改善されるものと期待している」とし、「特に、自動車・携帯電話の輸出量が増加する見通しだ」と述べた。

しかし、BSIが基準値の100に満たない点は政府が解決しなければならない問題だ。景気を楽観する企業より悲観的に見る企業のほうが多いことを意味しているからだ。製造業と非製造業の体感景気の格差もさらに広がっている。非製造業の今月の業況BSIは69で、先月より1ポイントが下がった。



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