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【時視各角】ソウル地下鉄の天井に潜む“忍者”のような石綿の存在(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
一日5万人が利用する地下鉄2号線のソウル市庁駅。電車から降りて鉄製の天井を見上げる。天井の向こう側の冷房設備がある密閉空間、その見えない空間の壁面に小さいがとても危険な奴らが忍者のように身を隠している。顕微鏡で見ればうろこ状をした奴、空気を通じて体内に入れば肺胞にくっついてがんを誘発する奴、そう、1級発がん物質の石綿だ。奴らは密閉空間の壁面に粉末状でくっついている。

最近、国政監査でソウル地下鉄1-4号線のあちこちに石綿資材が残っているという資料が公開された(金ギョン侠議員、朴德欽議員)。特に市庁を含め、乙支路入口・三成など2号線の7駅には粒子形態で散布し、その有害潜在力が大きいということだ。管理主体のソウルメトロに質問してみた。石綿を除去していないことは認めた。しかし奴らが漏れてこないように鉄壁守備をしていると説明した。駅舎別の3年分の測定資料も送ってきた。基準値以上に検出された記録は一度もなかった。しかし私たちが知る最も強力な発がん物質の一つが天井の向こう側に潜んでいるのは紛れもない事実だ。

石綿は2の顔を持つ鉱物だ。ギリシャ語では「消滅させることができない(asbestos)」という意味を持つ。裂けにくく、燃えず、摩耗に強く、不滅の物質という名誉を得た。断熱材・吸音材・ブレーキ・屋根材など生活のあちこちに深々と入り込んだ。奴らの醜い面が本格的に暴露され始めたのは1960年に入ってからだ。この時から死の粉塵、静かな暗殺者、沈黙の時限爆弾という悪名が付いた。


その後、私たちは何度も次世代を配慮しない選択をした。最初は1970年代半ばだった。当時、米国・西欧は石綿の使用を段階的に禁止し始めた。半面、韓国は消費に積極的だった。100万戸以上の屋根を石綿スレートに変えた。自国の生産では足りず、輸入もした。当時は歪んだ姿を見る能力がなかったと言い訳が可能だ。1980年代に入ると、国内研究陣によっても石綿は死の時限爆弾であることが確認された。それでも国内の使用量はむしろ増えた。実際、1985-89年には毎年20%ずつ増えた。米国では石綿が使用された校舎を解体する中、私たちはいくつかの品目を制限するにとどまった。その後も同じだった。日本などが高強度の除去作戦を進行中だった時、私たちは過度に慎重な姿勢を見せた。



【時視各角】ソウル地下鉄の天井に潜む“忍者”のような石綿の存在(2)

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