教科書は何よりも事実を基盤にしなければならず、韓国の歴史を見るバランスの取れた見解を盛り込まなければならない。したがって、南北分断の責任が韓国のほうにあるように叙述したり、韓国が韓半島の唯一の合法政府であるという事実を明示しなかったりする教科書は、実は「誤り」と「漏れ」という側面で、また大韓民国の産業化と民主化の成果を貶める一方で北朝鮮の住民の人権実態や3代世襲については一行も取り上げていない教科書は、歴史記述の均衡性の喪失という側面で、それぞれ修正・補完されるのが当然だ。
このような修正・補完は教学社という右偏向の教科書をかばおうとするものでも、ほかの教科書をまとめてずさんな教科書に追いやろうとするものでもない。ただ、生徒が来年3月から接することになる教科書が正確に使われて未来世代の歴史認識を高めるのに役立てなければならないという趣旨があるのみだ。それでも一部の執筆陣が教育部の修正・補完要求を無条件に拒否するという動きを見せているのは穏当を欠いている。韓国史は生徒が学ぶ教科書であって著者が自分の理論を生徒に注入する宣伝用の本ではないためだ。
このような修正・補完は教学社という右偏向の教科書をかばおうとするものでも、ほかの教科書をまとめてずさんな教科書に追いやろうとするものでもない。ただ、生徒が来年3月から接することになる教科書が正確に使われて未来世代の歴史認識を高めるのに役立てなければならないという趣旨があるのみだ。それでも一部の執筆陣が教育部の修正・補完要求を無条件に拒否するという動きを見せているのは穏当を欠いている。韓国史は生徒が学ぶ教科書であって著者が自分の理論を生徒に注入する宣伝用の本ではないためだ。
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