安倍首相は21日、自民党の塩崎恭久議員の質問に対して「全体的に状況はコントロールされている」「汚染水の影響は福島第1原発港湾内でブロック(遮断)されている」と答えた。IOCでの回答だった「完全にブロックされている」から“完全に”という部分が抜けて「状況はコントロールされている」という答弁には“全体的に”という説明が新しく入った。度重なる汚染水の流出にもかかわらず「完全遮断」などと言って自信満々だった安倍首相が、少しずつ尻尾を下ろしているということだ。彼は国会が招集された15日から巧妙に変化させた答弁をしている。
朝日新聞は「自身のIOC発言後にも汚染水の流出が止まらないので、発言をそのまま維持していては世論を納得させることができないと見て言葉を変えている」と指摘した。