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非メモリー半導体市場、メモリーの4倍…韓国も「非メモリー」に移るべき

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

崔昌植(チェ・チャンシク)東部ハイテク社長

「9月に発売されたアップルiPhone5Sには半導体部品が21個入っているが、このうちメモリー半導体は3個、非メモリー半導体が18個だ。いま韓国企業が得意とする3個ではなく、東部ハイテクは残り18個で競争力を確保しようということだ」。

崔昌植(チェ・チャンシク)東部ハイテク社長(59)は「なぜ非メモリー半導体事業をするのか」という質問に対し、このように答えた。7日、京幾道富川の東部ハイテク本社で行われたインタビューでだ。

崔社長は「資源がないため技術で生きる韓国企業は、最後まで技術力で勝負する事業をする必要がある」とし「非メモリー半導体が韓国産業界の動力になるとみている」と強調した。


非メモリー半導体産業は技術の変化が遅く、大規模な投資が必要でないが、精密な工程を必要とするため参入の障壁が高いほうだ。スマートフォンカメラに入るイメージセンサーや電力節減を助ける電力管理チップが代表的な製品だ。

崔社長は「現在、国内企業が製品を作るのに必要なアナログ半導体の97%を輸入に依存しているが、規模でいえば3兆6000億ウォン(約3300億円)にのぼる」と話した。

アナログ半導体は演算・情報処理などをする非メモリー半導体の一つ。光・音などアナログ情報をデジタル情報に変えたり、逆にデジタル情報をアナログ信号に変える役割をする。

一方、サムスン電子やSKハイニックスが世界市場シェア1、2位を占めるDRAMはメモリー半導体だ。この製品は技術の変化が速く、大規模な投資が必要だが、一度軌道に乗れば市場シェアを拡大しやすいという長所があり、韓国企業が集中的に投資してきた。

崔社長は「世界半導体市場で非メモリー半導体はメモリーに比べ4倍以上も大きい市場を形成している」とし「これまでメモリーで韓国が好調だったが、今後、非メモリー側に移ってこそ産業基盤がさらに強まる」と強調した。

東部ハイテクは国内でアナログ半導体市場に参入した唯一の大企業だ。1997年に前身の旧東部電子からスタートし、2001年に非メモリー半導体部門に進出した。先端電子産業を育成し、日本・中国とともに成長しながら発展するという金俊起(キム・ジュンギ)東部グループ会長(69)の信念に基づくものだ。現在、本社がある京畿道富川と忠清北道陰城でそれぞれ工場を運営している。

崔社長はサムスン電子システムLSIファウンドリーセンター長、太陽電池事業部長(副社長)を経て、昨年3月に東部ハイテクの社長に就任した。創社以来、営業赤字(年間基準)から抜け出せないほど、同社の半導体事業は厳しい。しかし世界的にエコ・高効率を強調する傾向が強まり、非メモリー半導体の重要性も高まるというのが、この部門に20年以上も従事している崔社長の判断だ。

崔社長は「就任後、製品開発速度が2倍以上速くなった。設備投資にも力を注ぎ、以前に比べて設備を1.5倍に増やしたが、さらに増設する計画」と述べた。4-6月期は営業利益が過去最高の123億ウォンだった。崔社長は「今後は次世代成長動力とされる車両用の半導体やウェアラブル機器に適用可能な半導体事業にも進出する」と抱負を明らかにした。

政府の政策的な支援要請も忘れなかった。崔社長は「台湾やシンガポールの場合、非メモリー半導体事業を国家的に育成している」とし「国家的に研究開発(R&D)と人材育成の支援があれば、東部ハイテクがこの市場で確固たる競争力を持つ企業に生まれ変わるだろう」と強調した。

◆非メモリー半導体=保存機能だけがあるメモリー半導体とは違い、演算・制御などの情報処理機能を持つ半導体。カメラに入るイメージセンサー、スマートフォンの頭脳の役割をするモバイルAPなどが代表的な製品。いくつかの回路ブロックが入るため、メモリー半導体に比べて工程微細化が難しい。



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