輸入車の企業が韓国内市場で領域を拡大し続けているのに反して、現代（ヒョンデ）・起亜（キア）自動車は立ち位置が狭まっている。現代・起亜車の９月の新車販売量基準で内需占有率は６８．９％だった。８月に６９．１％で５年ぶりに占有率７０％ラインが崩れたのに続き２カ月連続で後退したのだ。輸入車を除く国産車だけでみても、現代・起亜車の占有率は７７．６％にとどまった。やはり占有率８０％が崩れた８月（７８．６％）に続き２カ月連続の下落だ。

販売量の減少傾向も尋常ではない。現代車は９月に４万６２５７台を売って昨年９月よりも１９．６％減少し、起亜車も販売量が３万２１２３台にとどまり１７．７％の減少率を見せた。現代車の月間販売量が昨年同月よりも減少したのは１３カ月ぶりだ。

一方、輸入車業界は先月も成長の勢いを続けた。輸入車企業は先月に合計１万２６６８台を売って昨年９月より４．５％増加した。先月の内需占有率も１１．１％に達して堅調な流れを継続している。


現代・起亜車は「景気不振の持続や労組の部分スト、秋夕（チュソク、中秋）連休の余波」と主張した。だが業界では、ストライキや季節的要因だけで解釈するのは難しいという意見が優勢だ。実際の境遇が似ていた韓国ＧＭやルノーサムスン・双龍（サンヨン）車は先月９～２３％の成長の勢いを見せたためだ。自動車業界では一部車両についての品質論争や新しいモデルの不足などを販売量の萎縮の原因に挙げている。

現代・起亜車もこのような点を勘案して来月に「ソウル」新型、１２月に「ジェネシス」新型モデルを相次いで発売して占有率の逆転を狙う計画だ。だが輸入車側でも不動の国内販売量１位車両であったＢＭＷ５２０Ｄの部分変更（フェイスリフト）モデルが先月末に発売されるなど新しい車が次から次へと発売される予定で侮れない戦いになる展望だ。５２０Ｄは８月まで毎月販売量１位を疾走しモデル変更に伴う供給支障で先月１位を譲った。