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【社説】「ハングルの日」というのが恥ずかしい

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
567周年を迎える今年の「ハングルの日」は特に意味深い。ハングルに対する国際的地位を考慮し、23年ぶりに再び公休日に指定して迎える最初のハングルの日だからだ。したがって、単に休みの日ではなく、韓国語とその言葉を表すハングルがなぜ民族的な自負心の象徴になったかをじっくり考え、韓国語に対する愛について振り返って考える日になってほしい。

韓国語はもう韓国の言語という水準を越えている。全世界で7900万人が母国語として使用している巨大な言語であるだけでなく、国際化と交易・交流・移民増加で、韓国語を学ぶ外国人が増えているためだ。外国人に韓国語を教える世宗( セジョン)学堂はすでに51カ国117カ所で運営されており、 ホームページ 「ヌリ-世宗学堂(www.sejonghakdang.org)」を利用すれば、11カ国の言語で韓国語を学ぶことができる。韓国語は今や国際化時代を迎えている。

しかし問題は、韓国語がこのような役割にふさわしく正確に使われ、美しく整えられているかどうかだ。デジタルと国際化時代の影響で韓国語の毀損が深刻だと心配する人が少なくない。話し言葉では、若い学生たちが荒々しい暴言を口にすることが社会問題になった。作文では語法・スペリング・分かち書きがめちゃくちゃな文章が後を絶たない。本誌の企画報道によると、特にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に蔓延する誤った韓国語使用が日常言語生活まで浸透し、「クェメダ(縫う)」を「コメダ(縫う)」など、間違って使う場合が少なくないと言う。また、漢字を十分に知らず「小人輩(小人物)」に対応する言葉が、いつのまにか「君子」の代わりに「大人輩」という荒唐無稽な新造語に変わることもあった。一部のサービス分野では「お食事がおいでになりました」などと物に対する尊敬語が飛び交う。これは語法に合わない。デジタル化と国際化によって押し寄せてくる外国語に対応する韓国語を見つけられなかったり新たに作りだせなかったりしてそのまま使われている場合も日々増えている。


これは国語教育の危機を越え、韓国語自体の危機といえる。言語は人々の間の約束事であるため、正確な使用が必須的だ。言語の混乱は疎通と知識の混乱を招いてしまう恐れがある。韓国語を正確に書いて美しく手入れすることは民族のアイデンティティを守る道でもある。

最近、韓国語の守り人の活躍で希望を見出すことができる。一部の同好会のコミュニティなどで、ネット上に載せる文に対して分かち書き・誤字・スペリングに責任感を要求する掲示板クリーンキャンペーンは大いに励みになる。国立国語院ホームページで運営する「みんなが参加する正しいハングル」のところには数多くのネットユーザーが意見を提示し、外国語をハングルに切り替えている。デジタルと国際化時代に私たちが一番心血を注ぐべきことは、これらのように韓国語を品格のある言語として一緒に育てていくことだ。今回のハングルの日をそのきっかけにするべきだ。



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