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【社説】人格教育、言葉だけでなく実践に移すべき=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
大人は最近の子どもは性格が歪んでいると話す。正直でなく、人に配慮せず、責任感もなく、自己コントロールもできないという。中央日報が慶煕大の教授と特別取材チームを構成し、5回にわたり報道した「韓国中学生リポート」でも、中学生の人格は落第レベルであることが分かった。人格とは人間性だ。人間として備えるべき基本的な心性と行動様式のレベルだ。落第点を受けた中学生の人格レベルを見て、未来の大韓民国を担う世代に希望を持てるだろうかという心配も生じる。

しかし子どもの人格レベルが低いことを、子どものせいにすることはできない。大人が模範を示してきたかどうか、問わざるを得ない。人を踏み台にしてこそ成功するという誤った価値観、不法と不正、平気で嘘をついて良心の呵責さえも感じない道徳不感症こそ、いわゆる社会の指導層が見せた姿ではなかっただろうか。大人の誤った心性と行動様式が子どもにそのまま移植された結果が、このように低い人格レベルに表れたにすぎない。

人格は家庭と学校がうまくやろうと言って改善するものではない。人格教育は実践でなければならない。その間、子どもに良い成績ばかり強要してきた大人の世代が自ら模範を示さなければ、教育の効果も落ち、子どもは誠意と感動を感じることができない。したがって家庭から実践を始めてみるべきだ。少なくとも1週間に1回は親と子どもが夕食を一緒にするという小さな実践が必要だ。食卓を囲んだ教育を通じて、子どもの悩みを聞く疎通の努力から始めなければならない。子どもが弱者を配慮し、他人の痛みに共感できるよう、社会に奉仕する姿を見せる必要がある。


学校も詰め込み式の授業ではなく、討論やスポーツ活動、キャンプなどの体験活動プログラムで生徒が自然に社会性を学べる人格教育実践の場にならなければならない。これを通じて子どもが自然に協同と配慮を身につけられるようにしようということだ。もう学校も予算や人員不足を口実にせず、体を動かして変わる姿を見せることを期待する。



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