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八百長、推薦入学不正…問題多い韓国スポーツ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

慶南の金秉址 (キム・ビョンジ)が2011年5月、プロサッカー八百長根絶ワークショップで宣誓している。[中央フォト]

「本当に風が弱まる日がない」。大韓体育会の幹部は大きなため息をつきながらこう語った。

この2年間、野球・サッカー・バスケット・バレーボールの4大スポーツがすべて八百長で汚れた。クリーンスポーツ統合コールセンターなどを設置して申告を受けているが、力不足だ。インターネットには相変わらず違法スポーツ賭博サイトが盛況で、試合が行われている現場でも違法賭博関連のアルバイトが活動している。八百長が蔓延する中国プロサッカーで指揮官を務めたイ・ジャンス監督は「八百長は窃盗・売春などの犯罪のようになかなか消えない。絶えず警戒と予防が必要だ。今も脅迫を受けている選手がいると確信する」と話した。

大学の体育特技者選抜過程の不正は韓国体育の矛盾を集約的に見せている。体育科学研究院のハン・テリョン研究員の調査によると、1990年から2011年まで体育特技者の入試不正に関する捜査および判決は46件にのぼる。調査の対象から漏れたものまで考えると、実際の事例はこれよりはるかに多い。


韓国体育は学校の運動部を中心に成長したが、運動部の運営費用は選手を育てて上級学校に送りながら受けるスカウト費に依存するケースが多い。この過程でアマチュア学生選手がプロのように金銭で取引される。実力がない選手は“おまけ”で加わって進学し、お金を出す形もできている。

プロ野球のロッテで指揮官を務めたヤン・スンホ監督も、高麗大監督時代に父兄から1億ウォン(約1000万円)を受けた容疑で懲役1年3月、追徴金1億ウォンを言い渡された。現在控訴審が進行中だ。7月にはサッカー特技者入試不正が取り上げられ、中学・高校・大学の監督9人と審判1人、父兄2人が起訴された。「掘り下げて引っかからないケースなんてどこにあるのか」というのが、一線指導者の自嘲的な反応だ。

代表選手選抜をめぐる雑音も絶えない。アイスホッケー協会は23日、「ある高校監督が代表チーム抜てきを話しながら金品を要求し、父兄が自殺した」という情報提供を受け、調査している。

選手の人権も死角地帯が残っている。7月には重量挙げ国家代表のオ・スンウ監督が未成年の選手(18)にセクハラをしたという容疑で永久除名された。オ監督は再審請求で嫌疑なしという判定を受けたが、まだ波紋は消えていない。過度なほど厳格な位階秩序のため、体育界全般で指導者間の関係、先後輩の関係が歪んでいるという批判もある。文化体育観光部は1月、各級学校と実業団チームの選手898人を対象に暴力被害実態調査を行ったところ、28.6%が暴力被害を受けたことが分かった。

このほか、審判の判定をめぐる雑音、禁止薬物服用など韓国体育界にはスポーツ倫理に関する課題が山積している。



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