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暴力団に弱み握られる?…スター監督の八百長に韓国バスケット界が驚愕

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

カン・ドンヒ原州東部プロミ監督が7日午後、議政府(ウジョンブ)地検に到着し、車から降りている。検察はカン監督が八百長に介入した証拠を確保し、近く拘束令状を請求する予定だ。

7日午後、京畿道議政府の地方検察庁に出頭したプロバスケット原州東部プロミのカン・ドンヒ監督は、検察の調査を受ける前、取材陣に強い語調で潔白を主張した。「犯した罪はないので、ブローカーとの対面尋問にも誠実に応じる」と語った。しかし3時間後、検察は拘束令状請求方針を明らかにした。

カン監督は成功した指導者だ。現役時代、最高のポイントガードとして優れた記録を残した。プロ通算3738得点、2201アシスト、938リバウンドをマークした。

指導者としても順調だった。この2シーズン、東部を率いて連続で準優勝した。各種手当を除いた今年の年俸だけでも4億ウォン(約3500万円)にのぼる。このためカン監督が数千万ウォンのためにスポーツ人の名誉と良心を捨てた点に多くの人々が疑問を抱いた。


またカン監督はプロサッカーの八百長スキャンダルが浮上した2011年6月、テレビ番組に出演し、「八百長が発生したことについて、同じスポーツ人として心が痛む。二度とこういうことがないよう最善の努力をしなければいけない」と話していた。検察の調査の結果、カン監督は同じ時期、すでに八百長に深く関与していたことが明らかになった。

多数のバスケットボール関係者は「暴力団関係者との交流」を没落の原因とみている。人好きとして知られるカン監督は各界各層の人たちと幅広く交流してきた。カン監督の人脈の中には暴力団関係者もいたことが分かった。実際、年初に死亡したボムソバン派の元親分キム・テチョンの葬儀には、スポーツ界の人物ではめずらしくカン監督が弔花を送っていたことが確認された。違法賭博または八百長をたくらむ暴力団関係者との縁を続ける過程で、カン監督が請託または脅迫を受けた可能性があるということだ。

これに関し、プロサッカー八百長関与者の無料弁護をしたクァク・ギュンヨル弁護士は「八百長を謀議する側としては、選手ではなく監督を引き込めば成功率を大きく高められる。しかし監督としての責任感から監督を抱き込むのは容易でない」とし「スター指導者のカン監督が八百長に加わったのは、巨額の負債を抱えていたり、暴力団の要求を拒否できない弱みを握られていた可能性が高い」と話した。

一方では、“故意敗戦”が慣行として存在するプロバスケット界の雰囲気が八百長の余地を与えた、という分析もある。最近プロバスケットの一部のチームが「6強プレーオフ脱落のための故意敗戦」論争を招いた点からも分かるように、シーズン末に表れるバスケット界のモラル不感症は深刻なレベルだ。順位がある程度固まった状況では、主戦選手を保護するという名分の下、控えメンバーを出すこともある。

実際、カン監督が八百長に加担したとされる2011年3月11日のオリオンズ戦で、東部はキム・ジュソン、ユン・ホヨンら主力メンバーを抜き、下位のオリオンズになんと21点差で敗れた。当時カン監督は「主力級メンバーに小さなけががあり、休養を与えた」と説明した。八百長を狙う勢力が入り込むスキが十分にあるということだ。

カン監督の没落にバスケット界は衝撃を受けている。韓善教(ハン・ソンギョ)プロバスケット連盟(KBL)総裁は「物議をかもして申し訳ない」とし「カン監督は選手として、監督として、最も信頼していた人だが、非常に残念だ。八百長を根絶する対策を準備する」と述べた。KBLは8日午前、緊急理事会を開き、八百長波紋と関連して対策を議論する予定だ。



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