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ベトナムの老いた未婚男性、カンボジアで嫁探し…「移住ドミノ」問題化

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ホーチミン大学社会学科のウンウイェンティホンソワン教授。

ホーチミン大学社会学科のウンウイェンティホンソワン教授。ベトナム女性の海外結婚による移住現象を集中研究してきた。彼女は「国際結婚を通した移住の過程で、深刻な人権侵害が生じる事例が多い」として「結婚に失敗した後に帰国した女性たちの子供の問題は、もう1つの人権死角地帯」と話した。

彼女は「急成長している中国が移民送出国から受け入れ国に変わっているところにアジア領域内国家間の経済力格差が存在する限り、移住は目的国が変わっても続く」としながら「副作用を減らすためには、国家間に人権協約のような対策が必要だ」と主張した。

--結婚移住の女性に対するベトナム社会の視線は。


「外国人と結婚した女性を非難する雰囲気がある。多様な社会問題を招くためだ。ベトナム人女性を迎える台湾・韓国などに対して“暮らしよい国”と“新婦を買っていく国”というイメージが入り乱れている」

--どんな社会的問題があるか。

「もともとベトナムの農村では両親を助けるために幼少から都市へと離れる女性が多く、そうでなくても進学率が低い。外国人との結婚を唯一の脱出口だと思っている女性が多い。これにより女性の進学率はさらに低くなる。これはベトナムの長期的な発展にはマイナスだ」。

--期待と現実の差が大きく問題が生じているが。

「残った家族は当然結婚した娘が家を助けてくれることを願う。ところが韓国ではベトナム人女性たちが働く機会が少なく、低所得層の夫も助けてくれる状態にはなれない。商業的な見合いで結婚した中では正しい情報もなく、一種の賭博のように進められる。結局、傷だけが残って終わるケースが多い」

--ベトナム政府の対応は。

「結婚移住の問題を緊急な懸案ではないと見ている。このため政府は積極的に取り組んでいない。成人の結婚をむやみに禁じることもできない。見合い業は違法だが、お金になるためずっと行われている」

--韓国政府は来年から新郎の経済力な下限ラインを設ける予定だ。

「最小限の保証はできる。だが資格制限を設けることだけが正解ではない。貧しい男性だから問題になるのではなく、お金持ちの振舞いがもっと問題だ。ベトナムに専門担当判事を派遣して当事者全員に深層面談をする台湾モデルを考慮してみる必要がある。現在は離婚後の滞在資格や市民権などについてのガイドラインがない。片方の国だけが努力しても解決されない問題点が多い。正確な実態調査が必要であり、政策の方向についての研究も必要だ」

--領域内の移住は増加する見通しだが。

「ベトナム女性の海外移住の増加によりベトナムでも女性が不足し、老いた未婚男性がカンボジア女性と結婚する現象も出てきた。アジア領域内で連鎖的な移住が発生すれば、少なくない問題が生ずると憂慮されている」



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