マレーシアの首都クアラルンプールから南西に約30キロ離れた情報技術(IT)産業団地「サイバージャヤ」。ドイツの太陽電池企業Qセルズがここに工場を完工したのは2011年。昨年9月にQセルズ買収検討のためにサイバージャヤに派遣されたハンファQセルズのイ・グァンソク技術企画チーム長は快哉を叫んだ。イ氏は「(Qセルズが)破産して6カ月が経過したが、技術と品質は素晴らしかった」とし「密林の真ん中で“太陽光の皇帝”を発見したようだ」と話した。
あれから1年。12日に訪問したハンファQセルズのマレーシア工場には活気があった。高さ4メートルの屋根に設置されたレールに沿って横・縦15.2センチ(6インチ)の正四角形のウェハーが入ったボックスが休む間もなく動いていた。原材料のウェハーの検査から洗浄、表面処理、品質検査まですべての工程を自動で管理する物流自動化システム(AMHS)。ウェハーがAMHSに沿って2.3キロの工程を通過すれば、太陽光を電気に変える素子に変わる。ほとんどの中国企業はまだ半自動工程システムにとどまっている。
リュ・ソンジュ法人長は「自動化のおかげで不良率が世界最低の平均0.0025%を維持している」とし「ライバル会社の製品に比べ10-20%のプレミアムを受けているが注文が増え、増設を検討している」と述べた。
この工場の今年の予想生産量は917メガワット、2億枚分だ。1年でこうした成果を出したことに関し、金熙チョル(キム・ヒチョル)ハンファQセルズ代表は「ドイツで戦略・研究開発(R&D)を、サイバージャヤ工場で生産を、ハンファが市場開拓を引き受ける三角構図がシナジー効果を生んだ」と説明した。
ハンファグループはハンファQセルズとハンファソーラーワン(旧ソーラーファン)を基盤に、2015年に太陽光で世界トップになることを目標にしている。ハンファケミカルは来年4月の商業生産を目標にポリシリコン工場を建設している。Qセルズはトルコやチリ・タイなどで発電事業も推進中だ。計画通りならメジャー企業のうち唯一、太陽光垂直系列化を実現するということだ。
成否は太陽光市場が「どれほど脚光を浴びるか」にかかっている。太陽光産業は1008-2012年、平均52%ずつ成長した。しかし再生可能エネルギーに補助金を出した欧州政府が財政危機に直面し、企業間の供給過剰が深刻になり、一瞬にして下降に転じた。
ハンファは「果敢な進撃」戦略を選択した。これまで太陽光に投じた資金は約2兆ウォン(約1900億円)。特に金升淵(キム・スンヨン)ハンファ会長の長男キム・ドングァン・ハンファQセルズ戦略マーケティング室長が買収後4回もマレーシア工場を訪問するほど力を注いでいる。
ハンファの太陽光事業での売上高は昨年7393億ウォン、今年上半期は7746億ウォン。しかし営業赤字はそれぞれ2527億ウォン、618億ウォンだった。2010年にソーラーワンが1000億ウォン台の営業利益を出したのが唯一の黒字だった。
シンソンソーラーエネルギー技術研究所長を務めた高麗大のイ・ヘソク教授(新素材工学)は「Qセルズ買収でハンファはコスト競争力を確保した。市場が回復すれば先頭に出るだろう」と予想した。
オーナーの不在も障害だ。金代表は「太陽光事業は各国政府と土地や補助金などについて議論する必要があるが、金升淵会長の不在で攻撃的な投資が中断したりもした」と話した。
あれから1年。12日に訪問したハンファQセルズのマレーシア工場には活気があった。高さ4メートルの屋根に設置されたレールに沿って横・縦15.2センチ(6インチ)の正四角形のウェハーが入ったボックスが休む間もなく動いていた。原材料のウェハーの検査から洗浄、表面処理、品質検査まですべての工程を自動で管理する物流自動化システム(AMHS)。ウェハーがAMHSに沿って2.3キロの工程を通過すれば、太陽光を電気に変える素子に変わる。ほとんどの中国企業はまだ半自動工程システムにとどまっている。
リュ・ソンジュ法人長は「自動化のおかげで不良率が世界最低の平均0.0025%を維持している」とし「ライバル会社の製品に比べ10-20%のプレミアムを受けているが注文が増え、増設を検討している」と述べた。
この工場の今年の予想生産量は917メガワット、2億枚分だ。1年でこうした成果を出したことに関し、金熙チョル(キム・ヒチョル)ハンファQセルズ代表は「ドイツで戦略・研究開発(R&D)を、サイバージャヤ工場で生産を、ハンファが市場開拓を引き受ける三角構図がシナジー効果を生んだ」と説明した。
ハンファグループはハンファQセルズとハンファソーラーワン(旧ソーラーファン)を基盤に、2015年に太陽光で世界トップになることを目標にしている。ハンファケミカルは来年4月の商業生産を目標にポリシリコン工場を建設している。Qセルズはトルコやチリ・タイなどで発電事業も推進中だ。計画通りならメジャー企業のうち唯一、太陽光垂直系列化を実現するということだ。
成否は太陽光市場が「どれほど脚光を浴びるか」にかかっている。太陽光産業は1008-2012年、平均52%ずつ成長した。しかし再生可能エネルギーに補助金を出した欧州政府が財政危機に直面し、企業間の供給過剰が深刻になり、一瞬にして下降に転じた。
ハンファは「果敢な進撃」戦略を選択した。これまで太陽光に投じた資金は約2兆ウォン(約1900億円)。特に金升淵(キム・スンヨン)ハンファ会長の長男キム・ドングァン・ハンファQセルズ戦略マーケティング室長が買収後4回もマレーシア工場を訪問するほど力を注いでいる。
ハンファの太陽光事業での売上高は昨年7393億ウォン、今年上半期は7746億ウォン。しかし営業赤字はそれぞれ2527億ウォン、618億ウォンだった。2010年にソーラーワンが1000億ウォン台の営業利益を出したのが唯一の黒字だった。
シンソンソーラーエネルギー技術研究所長を務めた高麗大のイ・ヘソク教授(新素材工学)は「Qセルズ買収でハンファはコスト競争力を確保した。市場が回復すれば先頭に出るだろう」と予想した。
オーナーの不在も障害だ。金代表は「太陽光事業は各国政府と土地や補助金などについて議論する必要があるが、金升淵会長の不在で攻撃的な投資が中断したりもした」と話した。
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