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ベトナムに行った子どもたち、母親がもっと大好きに=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ソン・ジュンヨンさん(右から2番目)とグエンさん夫妻と子どもたちが9日、祖母(中央)と親しげにポーズを取った。(写真=韓国女性財団)

9日ベトナムの首都ハノイに近いハイフォン。住宅街の路地に入るとすぐに韓国語で騒ぎながら町内の子どもたちと走り回る子どもが目に入った。主人公はソン・ジュンヨンさんとベトナム女性のグエンさん夫婦の子どものテハンくん(5)とユリちゃん(4)だ。彼らはサムスン生命が後援し韓国女性財団が主管する「ベトナム多文化家庭児童実家訪問支援事業」に選抜され7~15日に母方の祖母宅を訪れた。

6人兄妹の末娘のグエンさんは6年前に韓国ドラマにはまっていたところ、「韓国の男性が団体でお見合いにきた」という知らせを聞き見物に行ったところで夫のソンさんと縁を結ぶことになった。グエンさんは、「子どもたちが人見知りせずに遊ぶのを見ると、母の国に対しても良い思い出を持てそうだ。韓国に帰ったら子どもたちに誇らしくベトナム語を教えたい」と話した。

2007年から7年にわたり行われているこの行事は、増加を続けるベトナム出身の母親と子どもの間に生じる文化的障壁をなくそうという趣旨から始まった。今年の25家族94人を含め、これまで215家族778人が参加した。サムスン生命持続可能経営センターのチョン・ヨンジュ部長は、「子どもたちが母親の国であるベトナムに対する自負心を育て、自らのアイデンティティを探す助けをするのが目的」と話した。女性家族部によると2011年の1年間に韓国に嫁いできたベトナム女性は全結婚移住女性の34.3%を占める7636人で最も多かった。


7年間で母国訪問の風景は大きく変わった。以前は母親が飛行機から降りる時から泣き始め、空港に出迎えにきた家族と会えば涙の海になったが、最近は飛行機着陸時から歓声と拍手がわき起こり、空港での家族対面の時も笑いであふれている。今回の訪問もそうだった。

韓国女性財団のパク・ギナム事務総長は、「韓国での定着過程で各種の試行錯誤を経験し、悲しみを体験する人たちが多かった過去とは違い、いまでは安定した経済生活をして幸せな家庭を設けたベトナム女性が増えたため」と話した。無線インターネットのようなITの発展も彼女たちには大きな力になった。グエンさんは「家族と画像通話をたびたびしており、ベトナムに来てもきのう会ったばかりのようでぎこちなくはなかった」と話した。

昨年韓国に嫁いできた30歳のベトナム女性は結婚から1年ぶりに実家のある北部ハイズオンを訪れた。夫のカン・ホソンさんが前妻との間にもうけた7歳の娘にとってもっと良い母親になりたいという希望が受け入れられ訪問団に選ばれた。女性は、「子どもが今年学校に入り、『他の子たちとは異なる母親』という思いから私を少し遠ざける感じがした。だが、祖母や祖父に会いベトナムの食べ物を食べ、いまではもっと親しく母親に接している」と話した。

パク・ギナム事務総長は、「初めて会った母方の祖父と手をつないで町内を散策した場面は子どもたちの記憶の中に永遠に残るだろう。この子どもたちが今後10年、20年後に韓国とベトナムの架け橋の役割をするグローバルリーダーになることを期待する」と話した。



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