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【コラム】ネット天国の韓国で、外国人が体験する困難(2)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
韓国語を駆使したり韓国人の友人の助けをもらったりして望みのオンラインサービスを利用できても、問題は残っている。それは決済方法を選択する段階で生ずる。韓国にきた時、英国で発行されたクレジットカードを使うのがどれほど難しいのかを知って非常に驚いた。マスターカードやビザカードは全世界的に使われているにもかかわらず、旅行会社の職員が「英国のマスターカードでは韓国の航空会社での決済は不可能だ」と言った時、困り果てたことを思い出す。大使館でも私と似たような事例を体験して慌てたという同僚が多い。どこの国よりも先んじた通信網を保有している韓国で、国際的に使われているクレジットカードが使えないとは、正直よく理解できない。

海外で発行されたカードで決済可能なウェブサイトを探したとしても、問題は残っている。住民登録番号による身分確認システムだ。ほとんどのウェブサイトでは本人認証のために住民登録番号を登録することになっている。残念なことに外交官の身分証や外国人登録証は、韓国人の住民登録番号とは数字配列システムが違う。オンラインサービスを利用するために一生懸命に努力してこの最後の段階であきらめざるをえなかったことが何度もあった。オンラインでの前売りが難しいために、夕方からハリウッド映画を見るために朝から映画館に行って列に並びチケットを買わなければならない。夕方に家でピザをインターネットで注文したくても、住民登録番号を記入しなくてもよい、限られたウェブサイトを先に探さなければならない。

私は光速に近い韓国のインターネットと電子商取引システムがうらやましい。外国人である私も、そうした便利さと多様な機会を楽しめたらと思う。ボストンコンサルティンググループの報告書によれば、G20諸国のうちデジタル経済が国内総生産(GDP)に寄与する比重が最も高い国は英国であり、2位が韓国だ。韓国に住む145万人の外国人のために、もう少し便利なオンラインシステムを導入すれば、韓国は近い将来、英国に追いついて1位になるのではないだろうか。


コリン・グレー在韓英国大使館スポークスマン

(中央SUNDAY第338号)



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