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【取材日記】Kリーグ蝕む違法賭博サイトの電話中継=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
プロサッカー連盟経営企画チームのキム・ギボム課長(40)は28日、Kリーグの仁川ユナイテッド-水原サムスン戦が行われた仁川サッカー競技場で怪しい人物を見つけた。後半28分、仁川がゴールを決めて歓呼するホームファンの中で、一つ一つ電話機を取り出して操作する一人の青年だった。しばらく見守った後、中国にサーバーを置く違法賭博サイトが雇用した競技中継者であることを把握し、仁川中部警察署に通報した。警察が調べた結果、この青年は国内のある地方大学に在学中の中国人留学生W(24)だった。友人から「競技状況を伝えるアルバイトをしないか」と誘われ、競技場に来たという。

プロサッカーは2年前に八百長が明らかになった。野球・バスケット・バレーボールなど4大プロスポーツがすべて八百長とかかわったことが順に確認された。数十人が拘束されて実刑を受けたが、八百長は少しでもスキがあればまた毒キノコのように出てくる。

プロサッカー連盟は7月以降、集中取り締まりを実施し、2カ月間で22人の違法賭博関係者を摘発した。3日には大邱・済州・釜山などKリーグの試合が行われた3カ所の競技場で各2人ずつ計6人が捕まった。違法賭博が広まれば、八百長の誘惑が拡大する。賭博サイトと選手の間をつなぐ役割をしたりもする。プロ連盟の職員が危険の中で違法賭博関係者を摘発して警察に引き渡すのもこのためだ。


しかし大きな成果は出ていない。処罰が軽いからだ。写真・動画などの関連証拠を警察に出しても、ほとんど「犯罪の立証は難しい」という理由で釈放される。22人のうち留学生など中国人が20人とい点も理由の一つだ。2011年から摘発が続いているが、実際に処罰を受けたのは5月の罰金100万ウォン(約9万円)の1件にすぎない。

文化体育観光部は22日、スポーツビジョン2018を発表し、八百長の根絶を主要目標の一つに掲げた。しかし警察は摘発してもきちんと処理できない。部処間の壁も一つの原因だ。文化体育観光部と一線の体育界の悩みと努力を少し考えれば、国民体育振興法に立脚して厳正に法を執行したはずだ。長期的にみれば中国人留学生にも良いことではない。厳格に法を適用してこそ、善良な中国人留学生が小遣いを稼ぐために犯罪者になるのを防ぐことができる。

ソン・ジフン文化スポーツ部門記者



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