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韓国哨戒艦爆沈主導の金格植、北朝鮮軍総参謀長解任

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の金格植(キム・ギョクシク)軍総参謀長。

韓国当局が韓国哨戒艦「天安」爆沈挑発を主導した人物と見なしてきた北朝鮮の金格植(キム・ギョクシク)軍総参謀長が解任された。後任には李永吉(リ・ヨンギル)作戦局長が大将昇進と同時に任命された。

韓国政府の関係者は29日、「総参謀長の交代は25日に平壌(ピョンヤン)で開かれた労働党中央軍事委(委員長・金正恩)拡大会議で決定したと把握している」と述べた。

金格植は今年5月に玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)の後任として、韓国の合同参謀本部議長に相当する総参謀長に昇進したが、わずか3カ月で更迭された。この関係者は「関係当局が北側の軍首脳部人事の具体的な内容と背景を分析中」と話した。


金格植は28日に平壌で開かれた金正恩(キム・ジョンウン)第1書記出席行事に姿を現わさなかった。労働新聞29日付には、金正恩第1書記が金日成(キム・イルソン)競技場で行われた男子サッカー試合を観戦する写真と記事が掲載されたが、出席者に金格植の名前はなかった。朴奉珠(パク・ボンジュ、首相)、崔竜海(チェ・ヨンヘ、軍総政治局長)、張成沢(チャン・ソンテク、国防委副委員長)に続いて「李永吉同志」と呼称し、その後、人民武力部長の張正男(チャン・ジョンナム)の名前が続いた。大将階級章を付けた李永吉は、もともと金格植が呼ばれる順番に登場し、後任者であることを確認させた。

軍関係者は「先月、キューバでミグ戦闘機とミサイル部品を載せて出港し、パナマ当局に捕まり、国連の調査を受けた北朝鮮船の清川江(チョンチョンガン)号事件に対する問責の可能性が高い」と話した。金格植が6月にキューバを訪問し、こうした取引を含む軍事協力問題を議論したが、うまく処理されず国際的に恥をさらしたということだ。

75歳の金格植の退陣は健康の問題と関係があるという見方も出ている。1957年9月に入隊した後、連隊長・軍団司令官などを務めた金格植は、総参謀長時代の09年2月に第4軍団長に移った。左遷という見方もあったが、金正日(キム・ジョンイル)総書記は普段から「金格植同志と私は格式が必要ない関係」と信頼を表していたという。

新しく総参謀長に昇進した李永吉は江原道駐屯の第5軍団長を務めた軍部の少壮派に分類される。5月には崔竜海総政治局長の北京特使訪問に随行するなど、金正恩時代に入って浮上した軍首脳部に挙げられる。北朝鮮は総参謀長の交代内容を公開していない。



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