韓国サッカー代表の洪明甫（ホン・ミョンボ）監督（４４）が就任当時に公開した韓国代表チームのスローガン「ワンチーム、ワンスピリット、ワンゴール（Ｏｎｅ　Ｔｅａｍ，　Ｏｎｅ　Ｓｐｉｒｉｔ，　Ｏｎｅ　Ｇｏａｌ）が求められる瞬間が来た。代表チーム（Ｔｅａｍ）のメンバーが気持ち（Ｓｐｉｒｉｔ）を一つにしてゴール（Ｇｏａｌ）を決めるのに集中しなければならない時期だ。

洪監督は２７日午前、ソウル新門路サッカー会館で記者会見を開き、９月６日のハイチ戦（仁川専用球場）と１０日のクロアチア戦（全州Ｗ杯競技場）のＡマッチ２連戦に出場する代表メンバーを発表する。洪監督は「９月からは海外組のテストを本格的に始める」と明らかにしていたため、選手構成に関心が集まっている。先月の東アジアカップとペルー戦では、国内組および日本組を中心に代表チームを構成した。

“第３期洪明甫号”の核心課題は「攻撃本能」を目覚めさせることだ。洪監督赴任後のＡマッチ４試合で韓国代表はわずか１得点しかしていない。このため今回新たに合流する海外組に対する期待が高まっている。


池東源（チ・ドンウォン、２２、サンダーランド）、李青竜（イ・チョンヨン、２５、ボルトン）、金甫ギョン（キム・ボギョン、２４、カーディフシティ）、具滋哲（ク・ジャチョル、２４、ヴォルフスブルク）らＡ代表チームの主軸ＦＷが合流すると予想される中、これまで代表チームで存在感が薄かった孫弘敏（ソン・フンミン、２１、レバークーゼン）が注目されている。

早くから合格点を受けたＤＦの場合、朴柱昊（パク・チュホ、２６、マインツ）、尹錫栄（ユン・ソクヨン、２３、クイーンズ・パーク・レンジャーズ）など攻撃力が優れた海外組フルバックの戦術適応力がチェックされる見込みだ。

代表メンバー発表で注目されるもう一つのポイントは、朴主永（パク・ジュヨン、２８、アーセナル）と奇誠庸（キ・ソンヨン、２４、スウォンジーシティ）が抜てきされるかどうかだ。２人は昨年のロンドンオリンピック（五輪）韓国代表の主軸メンバーとして活躍し、洪監督から信頼を得ているが、現在はともに所属チームで苦労している。ともに出場機会を得られず、夏の移籍市場で新しい所属チームを探している。洪監督は「海外組の場合、所属チームで出場している選手を優先的に選ぶ」と宣言したが、今後２人を代表チームで点検する時間が多くないだけに、すぐにもテストする可能性もある。

ハン・ジュンヒＫＢＳ（韓国放送公社）解説委員は「９月を基点に、これまで洪監督と一緒にしたロンドン五輪の主軸メンバーがＡ代表チームの中心に立つとみられる」とし「国内組と海外組の比率および構成、役割分担などによって競技力に多様な変数が表れる。ゴール決定力も急激な向上は保証されない状況」と分析した。