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【コラム】大統領への苦言(上)=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
高く評価できる。北朝鮮の核脅威と横車を退け、「信頼プロセス」を広く示し、国に尽くしているという称賛を受けるに値する。政権発足から6カ月、米国とは伝統的な友情を築き、中国とは親密な関係を結び、これ以上の外政はない。李明博(イ・ミョンバク)政権も外交と国際セールスは逸品だった。内政がないのが問題だった。李明博政権は3年目に「公正社会論」を前面に出しながら内政に入ったが、すでに時は遅かった。初期の成果が乏しかった。その時から執権勢力に亀裂が生じた。その予定された行路が懸念され、「弁政苦言」、すなわち政局を分別して苦言を呈そうと思う。

朴槿恵(パク・クネ)大統領は8月15日の演説で経済動力と雇用創出を強調した。まさにその通りだ。ところでなぜ響かないのか。庶民にとって最も確実な経済活力の指標は底の景気だ。建設労働者、タクシー運転手と代理運転手、全国を走る運送運転手は約400万人にのぼる。庶民市場が活気を帯びなければならない。この人たちがそれほど悩まない時が好況だ。国民の幸せは庶民の笑いから始まらなければならない。

万機親覧(王がすべての政事をすること)すれば、国政アジェンダが曇る。政治は生活を越えるもの、小さな争点は閣僚に委任し、大きな政治に集中しなければならない。成長、分配、南北問題がそうだ。政策の指令塔は作動しているのか。閣僚は討論しているのか。国務会議が少し騒々しくなることを望む。ノートブックを片づけろと話してほしい。書き取るばかりの閣僚を望んでいるのではない。韓国は官僚、法律家、将軍共和国なのか。この人たちは変則と破格を嫌う。青瓦台(チョンワデ、大統領府)外郭に敬老堂を整えたのか。老練さには更張が難しい。場外闘争中の民主党を引き込まなければいけない。優雅で断固たるカリスマに柔軟性が加われば、どれほどよいだろうか。最後の1年を除けば、あと3年半が残っている。4つの提言しようと思う。


成長政策がない。サムスン・現代・LGが主導した革新が韓国を生かした成長動力だった。成長パターンは変わらず、中小企業が不振の韓国に必要なのは、大きな企画と構想だ。いつもそうだったように、現政権も小さなプログラムにこだわり、6カ月を消耗した。経済チームは意外に貧弱だ。6カ月間、政府は規制政策、すなわち「経済民主化」にオールインし、やや成果はあるかもしれないが、これが発効すれば景気はひとまず弾みを失うはずだ。この段階で経済民主化は総帥の不正清算、不公正取引の是正、中小企業保護ほどで十分だ。内需振興と成長政策は最初から見えない。

「創造経済」は目下、論争中だ。金大中(キム・デジュン)キッズが最近、インターネット産業の寵児であるように、朴槿恵キッズはどこから出るのだろうか。代案はバイオ・情報通信・メディア産業だ。朴正熙(パク・ジョンヒ)大統領が70年代初めにそうだったように、バイオバレー、ICTバレー、メディアバレーを未来経済基地として建設しなければならない。そこに各分野の専門家・科学者・資本家・CEOが毎朝集まるアイデア市場を作る必要がある。生態系の造成と市場の活性化は政府の役割だ。不確かな未来に元気を失った科学者・専門家・英才青年・変わり者の目を輝かせなければならない。デザイン・映像・アニメ・ゲームに人生を捧げようとする俊才がお互いに競争する創造バレーを建設するのが答えだ。創造経済の花はここで咲く。文化隆盛? 映画に熱狂する者はメディアバレーに集まって夢を実現すればいい。ICTバレーはスマートピアを夢見る科学英才の集団生息地だ。そのように企画、設計して作ればよい。人材が医師や弁護士に集まる国はすぐに不幸になる。今がまさにその姿だ。



【コラム】大統領への苦言(上)=韓国(2)

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